【悪用厳禁】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864109206
本日ご紹介する一冊は、著書累計が100万部を超えている人気ノンフィクションライター、中村淳彦さんによる傾聴術。
著者はこれまでに、劇場映画化された『名前のない女たち』シリーズ、本屋大賞ノンフィクション本大賞にノミネートされた『東京貧困女子。』などの作品をヒットさせていますが、いずれも丹念な取材と傾聴技術のたまもの。
※参考:『名前のない女たち』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4800210712
※参考:『東京貧困女子。』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492261133
なぜ著者の前では、人々が本音を話すのか? 過酷な状況にある人が、自分の境遇を包み隠さず話すのか?
本書には、その秘密が書かれています。
立場の強い人が、目下の人とコミュニケーションする際、やってしまいがちな間違いも指摘しており、上司にあたる人は読んでおくといいと思います。
はじめの方に書かれている、「人と会話するあらゆる場面で絶対にやってはいけないこと」だけでも、戒めとして知っておくと、これから先の人間関係が変わると思います。
人と会話するあらゆる場面で絶対にやってはいけないこと
・否定する
・比較する
・自分の話をする
表紙に「会話も人間関係も思いのままに操る」と書かれているように、使い方次第では危険な本だと思います。
本文のなかから、さっそく気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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人と会話するあらゆる場面で絶対にやってはいけないこと
・否定する
・比較する
・自分の話をする
ピックアップ・クエスチョンとは、すでに相手が発言した単語や主旨を拾い、即時に短い質問を投げかけるテクニック
好奇心をもって、その人にはどんな欲望と感情があるのか? と気にしながら相手軸で会話を展開していきます。自己開示に相手が反応してくれるのは嬉しいはずです
「50円も」の「も」に注目します
相手を観察して質問につなげる
自宅、最寄り駅、行き慣れた繁華街などは、相手のオフの場です。こちらから相手の日常に入っていくと、会議室とは違う姿を見せる、違う語りをする可能性が高くなります
90センチ程度離れる
正面で向き合わない
質問は準備しない。メモもとらない
始動でクローズド・クエスチョンを投げてしまうと、相手に高圧的な印象を与えてしまったり、聞き手に対して疑問符が浮かんでモチベーションは下がってきます
唯一、クローズド・クエスチョンが有効な場面は、質問を投げても相手がしゃべらなかったときです
相手の自己開示に対して自分の意見は決して口にしてはいけません
沈黙の先に、本音の語りが待っている
姿が見えた瞬間から非言語メッセージを集める
逆仮説アプローチとは、実際とは反対であるだろう単語を意識的に使って、強度の強い言葉を導く技術
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会話事例が貧困女子への取材中心ですが、仕事で誰かに取材する人、相手の本音を知りたい人には、重宝するテクニック集だと思います。
ぜひ、読んでみてください。
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『悪魔の傾聴』中村淳彦・著 飛鳥新社
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◆目次◆
はじめに
第1部 基礎編 ピックアップ・クエスチョンと雪だるま術
第2部 実践編 悪魔の傾聴を使いこなす
第3部 悪魔になるための心の調整 欲望の断捨離と心のセンタリング
第4部 上級編 人の本音を最後まで聞き切る11のテクニック
おわりに
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