2012年5月13日

『つらいから青春だ』キム・ナンド・著 Vol.2853

【韓国で170万部のベストセラー?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799311409

本日の一冊は、韓国の名門・ソウル大学で「最高の先生」と絶賛されるキム・ナンド教授による若者たちへのメッセージ。

人口5000万人弱の韓国で、最速ミリオンセラー170万部を突破した記録的ベストセラーで、なるほど、心を打たれる内容です。

大学で教鞭をとりながら、数多くの学生の悩みに接してきたという著者が、誰もが経験する青春時代の悩みへどう向き合うか、具体的にアドバイスをしています。

人生には限りがあること、熱い思いにしたがって生きること、周りを見て焦らないこと…。

若い時分、誰もが悩む仕事や恋愛、学問のことに触れ、どうすれば後悔しない人生が歩めるか、教授の体験も交えながら、情感たっぷりに語っています。

<熱意の力があれば、世間の物差しではなく、自分の価値と情熱とやりがいを基準にして生きることができる>
<花はそうやって満開になる時期をちゃんと知っているのに、なぜ、きみたちは同じように、早春に咲けないからとあせるのだろう?>
<嫉妬するかわりにうらやましく思え>
<忘れるな。卵は自ら割れれば生命になるが、人が割れば料理の材料だ。「自分の仕事」をしろ。そして、「明日」が導く人生を生きろ>

ひとつひとつの言葉に愛が感じられ、読んでいて元気がもらえる一冊です。

テイスト的には、『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』の青春版といったところでしょうか。

※参考:『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102428011

若干、装丁から内容が想像しにくいのが難点ですが、内容は感動的です。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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忘れるな、きみはまぶしいほど美しい

人生時計の計算の仕方はかんたんだ。二十四時間は一四四〇分、これを八〇年で割ると一年は一八分。一年で十八分ずつ、十年で三時間すすむと計算すれば、自分の年齢が何時なのかがすぐにわかる

◆コチャン高校の「職業選択の十カ条」
・給料が少ないほうを選べ
・自分が望むところではなく、自分が必要とされるところを選べ
・昇進のチャンスがほとんどないところを選べ
・すべて条件がそろっているところは避けて、イチからはじめねばならない荒れ地を選べ
・先を争って人が集まるところには絶対に行くな。だれも行かないところに行け
・将来性がまったくないと思われるところに行け
・社会的な尊敬が期待できないところに行け
・まんなかではなく、はじに行け
・両親や配偶者、婚約者が命がけで反対するところならまちがいなし。迷わず行け
・王冠ではなく断頭台が待つところに行け

熱意の力は大きい。熱意の力があれば、世間の物差しではなく、自分の価値と情熱とやりがいを基準にして生きることができる

花はそれぞれ咲く季節が異なる。ツツジにはツツジの、椿には椿の咲くべき季節というのがある。花はそうやって満開になる時期をちゃんと知っているのに、なぜ、きみたちは同じように、早春に咲けないからとあせるのだろう?

嫉妬するかわりにうらやましく思え。他人の成功を認めろ。たとえその成功が問題だらけにみえたとしても、逆にきみは尊重できる点を探しだし、そこから学べばいいのだ

非常にアイロニカルなのは、複数からの選択は、たったひとつについて悩むより、選択の幅も広く合理的にみえるが、結果はいつもそうではないという点だ

ぼくがなるべくしないようにしている行動は、三つに分けられる。癖でやっていること、ほかにやることがなくてすること、そして、人のために仕方なくやることだ

忘れるな。卵は自ら割れれば生命になるが、人が割れば料理の材料だ。「自分の仕事」をしろ。そして、「明日」が導く人生を生きろ

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『つらいから青春だ』キム・ナンド・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799311409
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◆目次◆

PART1 答えはきみの瞳のなかにしかない
PART2 思っているほど底は深くない
PART3 奇跡は少しずつ叶えられるものだ
PART4 「明日」が導くきみの人生

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