2022年7月26日

『ロングゲーム』ドリー・クラーク・著 伊藤守・監修 桜田直美・訳 vol.6046

【Thinkers50の一人による、日本初の書籍】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799328522

本日ご紹介する一冊は、ウォール・ストリート・ジャーナルのベストセラーに輝いた、注目の自己啓発書。

著者のドリー・クラーク氏は、日本ではあまり知名度は高くありませんが、アメリカの有名なコーチで、「世界のトップ経営思想家50人」にも選ばれた人物です。

デューク大学フクア経営大学院やコロンビア大学ビジネススクールでエグゼクティブ教育を担当し、グーグルやメリンダ・ゲイツ財団、世界銀行などでも講演・コンサルティングを行っている人物で、『ハーバード・ビジネス・レビュー』の執筆陣の一人でもあります。

本書は、そんな著者が書いた、人生の長期戦略のススメ。

短期的な金儲けや忙しさに追われ、人生を失うのではなく、人生の長期目標にフォーカスを当て、達成と豊かな生き方を実現する、そんな考え方を提案しています。

たとえお誘いが魅力的であっても興奮度が10点中9点未満なら「ノー」と言う、自分の興味に最適化する、現在地を基準に考えない、戦略的に「一点集中」する…。

著者自身の経験と、著者の周囲の成功者たちのエピソードを交えながら、どう生きれば長期的に豊かな人生になるのか、ヒントが示されています。

「戦略的忍耐」を実践し、指数関数的に成長するという考え方が、とても気に入りました。

キャリアにオリジナリティを加えたい方、忙しいだけの毎日を変えたい方に、おすすめの自己啓発書です。

さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

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答えはもうわかっていた。それは、「私が実際にその場にいなくてもお金を稼げる方法」を見つけることだ。つまり「自分の時間を売ってお金を稼ぐ」のをやめればいい

誰もがブレークスルーになるようなイノベーションを求めている。10倍のリターンはとてつもなく魅力的だ。しかし問題は、そのようなイノベーションには時間がかかるということだ

暗い時期を乗り越えたときに手に入る報酬は、だんだんと増えるのではない。ある瞬間に一気に増えるのだ

最初のステップは、「意味のある人生」の定義を決めることだ

自分にとって一番大切な予定を真っ先に書く

「すごい!最高!絶対やる!」と感じないなら「ノー」と言う

「ノー」と言うためのもう一つのコツは、「自分にそれをしてほしい理由について、相手に質問すること」だ

ロングゲームで大切なのは、「バカげた目標は、今だからこそバカげて思える」ということだ

自分の興味に最適化するなら、「できそうなこと」ではなく、「本当に興味があること」を目標にしよう

「現在地」を基準に考えると、自分の可能性を制限してしまうことになる

夢に向かって行動したいなら、必要なのは「時間」ではなく「期限」だ

創造を通して自分の分野に貢献し、同じような考えをもつ人たちと出会う必要がある

波を起こしたいなら、「自分のアイデアを創造してシェアする」ことがカギになる

持っている「通貨」にレバレッジを効かせる

「招待されたいなら、まず自分から招待しなければダメよ」(著者の母の言葉)

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コロナ禍で、多くの方がゆとりを取り戻した現在にあっては、さほど響かないメッセージもありますが、長期的な視点でキャリアや人生を考える際に、参考になる話がたくさん入っています。

これから10年先のキャリアを考える、良いヒントになるのではないでしょうか。

ぜひ読んでみてください。

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『ロングゲーム』ドリー・クラーク・著 伊藤守・監修
桜田直美・訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン

<Amazon.co.jpで購入する>
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◆目次◆

パート1 余白
第1章 私たちはなぜこんなにも忙しいのか?
第2章 魅力的なことに対しても「ノー」と言う
パート2 集中
第3章 正しい目標を設定する
第4章 新しいことに挑戦する
第5章 波で考える
第6章 戦略的レバレッジ
第7章 正しい人々、正しい部屋
パート3 信念
第8章 戦略的忍耐
第9章 失敗を再定義する
第10章 収穫する
終 章 ロングゲームをプレイするための三つのカギ
謝辞
監修者あとがき

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