【起業ネタ、新規事業ネタをお探しの方に】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4827213461
本日ご紹介する一冊は、経営する会社の年商合計60億円、メルマガ読者合計7万人超の多角化経営者2人が、ゼロから新規事業を始める、画期的方法を提示した一冊。
共著者の一人、松本剛徹さんは、『ゼロから年商10億円企業を創る』の著者であり、ベストセラーとなった『瞬読』のビジネスの仕掛け人でもあります。
※参考:『ゼロから年商10億円企業を創る』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4827212732
「99%失敗しない」は言い過ぎかもしれませんが、確かに効率的に有望なマーケットを探し、サービス化してテストマーケティングするまでを、丁寧に解説しています。
不満買取センターのコメントやアマゾンの星1つのレビュー、Q&Aサイトからユーザーニーズを探る方法、不案内な業界でビジネスを立ち上げる際にビザスクを活用する方法など、ビジネスネタをリサーチする手法は、目からウロコが落ちました。
確かにこれなら、コネもブランドもない一個人がビジネスを立ち上げることができますね。
また、「儲かる市場の6つの条件」や、3つのビジネスアイデア発想法、2つの代表的ビジネスモデルなど、ビジネスの基本もしっかりフォローされています。
テストマーケティングのやり方と、結果をその後に活かす方法についても、数字基準と著者らのビジネス事例を交えながら解説されているので、じつにわかりやすい。
単なる成功者の体験談と違って、再現性の高いノウハウが示されている点が、じつに良いと思います。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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ユーザーの不平不満を知る1つめの方法は、「不満買取センター」というアプリを利用する方法です(中略)カット野菜に対する不満の声として、「キャベツがメインの炒め物用カット野菜はたくさんあるけれども、白菜メインの鍋用カット野菜はない」という投稿がありました。この投稿にも多くの「わかる!」がついていたので、全国に同じような不平不満を持つ人は多くいると推測できます
星1つのレビューを重点的にチェック
今度は「ホーム&キッチン」>「キッチン用品」>「コーヒー・ティー用品」のカテゴリーで1位のコーヒーフィルターです。この商品の星1つレビューで多いのは、「材質にコシがなくふにゃふにゃ」「紙の質感が薄く目詰まりしやすい」「紙がペラっとした感じ」といった文言でした。これらに共通する不平不満は、紙が薄い・弱いということ。この点を改良すれば、より消費者に受け入れられる商品になるはずです
有料のスポットコンサルサービス「ビザスク」自分が参入したい業界を熟知している人や、ライバルになり得る会社の社員にスポットでコンサルを受けられる、そんなサービスだと考えてください
◆儲かる市場の6つの条件
1.顧客単価が高い
2.悩みや情熱が深い
3.リピート性がある
4.参入障壁が高い
5.在庫を持たない
6.成長期前半の市場
「nice to have 機能」を捨てて、「must have 機能」だけに絞った商品・サービスを考えてみてはどうでしょうか
量が多すぎる商品・サービスは、割り算発想をしてみるべき
資本のある競合他社と同じ戦い方をしても勝てません。そこで私たちは、特定のメニューに絞って提供することを考えました。1つは「肉割れ、妊娠線」です
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正直、前作の『ゼロから年商10億円企業を創る』は、やや食い足りない内容でしたが、今回は、再現性の高いビジネス創出ノウハウが書かれていて、経営者、起業家にぜひおすすめしたい。
企業予備軍のほとんどが「起業ネタ」で苦しむらしいですが、そんな方に本書はうってつけの一冊だと思います。
ぜひ、読んでみてください。
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『99%失敗しない新規事業の創り方』松本剛徹、小島幹登・著 ぱる出版
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◆目次◆
はじめに
第1章 ビジネスチャンスを発掘する
第2章 ビジネスアイデアを磨く
第3章 ビジネスコンセプトを設計する
第4章 ビジネスモデルを構築する
第5章 新規事業のための資金調達をする
第6章 テストマーケティングを実施する
おわりに
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