【これはわかりやすい。】
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本日ご紹介する一冊は、創業からわずか3年11カ月で上場し、著書『リーダーの仮面』もベストセラーとなった、株式会社識学の社長、安藤広大さんによる話題の続編です。
※参考:『リーダーの仮面』
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本書によると、「仕事ができる人」「急成長する人」の共通点は、<物事を「数字で考えられる」>ということ。
数字によって現在不足しているものを知り、その不足を埋めるための行動をとる。
本書では、そんな「数値化の鬼」になるための思考法を紹介しています。
なかでも注目したいのは、<「仕事ができる人」になる5つのステップ>。
これが実践できれば、確かに数字は上げられるようになると思います。
ステップ1「行動量」を増やす
ステップ2「確率」のワナに気をつける
ステップ3「変数」を見つける
ステップ4「真の変数」に絞る
ステップ5「長い期間」から逆算する
各ステップの説明が全5章に割り振られていて、具体的にどうすればいいかまで、きちんと書かれています。
自分がデキる人になるだけでなく、マネジャーとして、部下に適切な数値目標を与えられるようになるまでをフォローしており、じつに有用な一冊だと思います。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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数字は、「不足を見るためのもの」です。不足を埋め、次の行動を考えるための材料です。つまり、未来のための「手段」です
「数値化」はめんどくさい。だから、世の中は、「言葉」が溢れ返り、「数字」が足りていない状況になっているのです
「ムカつくことを『3回』言われた」と数値化してみてください。やや引いて考えることができると思います。「去年は『10回』嫌みを言われたけど、今年はまだ『2回』だな」と考えることもできます
上司と部下の関係を正しく機能させるためには、「公平性」がとても重要です。誰が見ても公平で明らかな評価を、上司は部下に対して下す必要があるからです。それを可能にするのが、「数値化」です。
・売上が「いくら」なのか
・改善行動が「何回」あったか
・期限を「どれだけ」守ったか
自分の1日の行動を数字で考えること
X「あの店がとても好きです」(主観)
○「あの店は週2回通っているほど好きです」(客観)
漠然と悩んでいるときは、「ファクト(事実)」が何なのかを確認すること
目標は「いつでも思い出せる数字」でないと意味がない
社員全員が目標を記憶できること
「自分の成績」と「部下の成績」を別のものとして考えてしまう。これは会社にとって非常にマイナスな状態です。「自分がやろうと部下がやろうと、売上は売上だ」と考えられる状態にしてしまえば、管理職は部下を指導して成長させることにメリットを感じることができます
「この%は、何分の何ですか?」という確認が便利
「変数じゃないもの」に固執しない
KPIが多すぎたり、社内の変数が多かったりすると、余計なことを考える時間が増えてしまうのです。そこで必要なのが、「変数を捨てる」という考え方です
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仕事ができる人なら、当然押さえている考え方だと思いますが、発展途上の方、自分はできていてもできない部下の気持ちがわからないマネジャーには、きっとヒントになる一冊だと思います。
ぜひ、読んでみてください。
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『数値化の鬼』安藤広大・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
はじめに ーーいったん数字で考える思考法
序 章 「数値化の鬼」とは何か
第1章 数を打つところから始まるーー「行動量」の話
第2章 あなたの動きを止めるものーー「確率」の話
第3章 やるべきこと、やらなくてもいいことーー「変数」の話
第4章 過去の成功を捨て続けるーー「真の変数」の話
第5章 遠くの自分から逆算するーー「長い期間」の話
終 章 数値化の限界
おわりに
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