【良書です。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761275812
本日ご紹介する一冊は、40万部突破の大ベストセラー『エッセンシャル思考』の待望の第2弾。
※参考:『エッセンシャル思考』
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著者のグレッグ・マキューンは、アップル、グーグル、フェイスブック、ツイッター、ピクサー、セールスフォース・ドットコムなどのコンサルティングを務める、McKeown Inc.のCEOで、前著『エッセンシャル思考』の後、彼に起こった悲劇的な出来事とその反省から、本書が生まれました。
著者は、前著『エッセンシャル思考』が売れてから、世界中を飛び回り、各地で講演をし、サイン会を開き、忙しい日々を送っていました。
そんな時、娘さんが突然てんかん発作を起こしたのです。
「イヴが、大変なんだ……ご飯を食べていたら、急に頭がガクガクして……だからママが、パパに電話しなさいって」
ーー息子さんからの電話でした。
著者は、エッセンシャル思考に基づき、「正しい基準で、正しいことをやろうとしていた」。でも、やり方を間違っていた、と反省しています。
本書では、その反省から、エフォートレスな仕事のやり方=努力を最小化して成果を最大化する「エフォートレス思考」を提唱しています。
・いちばん簡単な問題を見つける
・遅行指標を減らす
・自分だけの儀式を持つ
・ノイズを無視して重要なことにフォーカスする
・手順を限界まで減らす
・ゴミから始める(失敗を気にしない)
・エフォートレスなペースを見つける
・累積的な成果を利用する
・誰もやっていないことを極める
詳しくは本書を読んでいただきたいですが、一度やった学習や仕事が、後々まで自分を助けてくれる、そんな考え方を提唱したということで、意味のある一冊だと思います。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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今のやり方が、唯一の道ではない
サウスウエスト航空は創業以来、コスト削減と着陸から離陸までの時間短縮をビジネスモデルの軸にしてきた。それを実現するうえで、紙の搭乗券は邪魔だった。ちょうど予約システムの電子化が普及しはじめた頃、同社は紙の搭乗券を廃止できないかと考えた。そうすればコストが抑えられるし、印刷のために時間を取られなくてすむ。ただし、eチケットのシステムを構築するためには、初期費用として200万ドルが必要だった。(中略)「会議室の空気は重く、誰もが頭を抱えていました」とサウスウエスト共同創業者のハーバート・ケレハーは語る。そのとき、一人がパッと顔を上げ、「他社のチケットに合わせる必要があるんですか?」と言った。「他社と同じシステムをつくらなくても、もっと安いやり方があるんじゃないですか?」
いちばんシンプルで、簡単で、価値のある問題を解決すること(LinkedIn共同創業者リード・ホフマン)
行動と結果のタイムラグを減らせば、行動自体が楽しくなる。そのためのコツは、大事な行動に、わかりやすい報酬を結びつけることだ
「どうすれば楽しくみんなに連絡できるだろう?」そして思いついたのが、ゆっくり風呂につかりながら電話をするというアイデアだ
手順を限界まで減らす
スコットは、天気がいい日には、チームが疲れ果てるまで前進をつづけた。悪天候の日には、テントにこもって日記に不満を書き綴った(中略)同じ天候でもアムンセンのチームは着実に進んでいた。ある悪天候の日、アムンセンは日記にこう書いた。「吹雪に凍傷、つらい1日だった。それでも13マイル、目標に近づいた」
ゆっくり動けば、ものごとはスムーズになる。ものごとがスムーズであれば、より速く動ける
動きが遅れると、格好の標的になる。逆に動くのが速すぎても、敵に包囲される恐れがある
本を1冊書いて、何年も印税を受けとっている作家は、累積的な収入を得ている
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これから日本も、人手不足や子育て、介護などで、時間が足りなくなる人が増えると思いますが、そんな時にこの『エフォートレス思考』が、助けてくれると思います。
最小限の努力で仕事をこなし、しかもその一回の仕事が後々まで自分を助けてくれる。
クオリティ・オブ・ライフを高めてくれる考え方として、強くおすすめしたい一冊です。
ぜひ、読んでみてください。
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『エフォートレス思考』グレッグ・マキューン・著
高橋璃子・訳 かんき出版
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◆目次◆
Prologue エフォートレス思考とは
PART1 エフォートレスな精神
第1章 INVERT 頑張れば成果が出るとはかぎらない
第2章 ENJOY 「我慢」を「楽しい」に変える
第3章 RELEASE 頭の中の不要品を手放す
第4章 REST 「休み」で脳をリセットする
第5章 NOTICE 今、この瞬間にフォーカスする
PART2 エフォートレスな行動
第6章 DEFINE ゴールを明確にイメージする
第7章 START はじめの一歩を身軽に踏みだす
第8章 SIMPLIFY 手順を限界まで減らす
第9章 PROGRESS よい失敗を積み重ねる
第10章 PACE 早く着くために、ゆっくり進む
PART3 エフォートレスのしくみ化
第11章 LEARN 一生モノの知識を身につける
第12章 LIFT いちばんシンプルに伝える
第13章 AUTOMATE 勝手に回る「しくみ」をつくる
第14章 TRUST 不信のコストを削減する
第15章 PREVENT 問題が起こる前に解決する
Epilogue エフォートレス思考を生きる
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