2021年10月28日

『できる30代は、「これ」しかやらない』 松本利明・著 vol.5868

【30代の働き方の教科書】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569850251

本日ご紹介する一冊は、わかっていても引っ掛かる、<「これ」しかやらない>シリーズ(笑)。

今回は、『できる30代は、「これ」しかやらない』ということで、人事コンサルタントの松本利明さんが、30代の仕事術、キャリア術をまとめています。

外資系大手コンサルティング会社で、これまでに5万人以上のリストラ、7千人以上の幹部の選抜、育成に携わってきた著者が説く30代論だけに、一読の価値があります。

著者いわく、<30代は世の中や会社を支え、動かす世代>。

土井の実感からも、これはその通りだと思います。

では、30代で<「輝くリーダー」へと変貌」する人と、<簡単な仕事しか与えられず、スキルも身につかず「永遠の作業員」で40代を迎える人>はどう違うのでしょうか?

本書には、その両者を分ける「働き方の違い」が書かれています。

・キャリアを面積で考える
・キャリアの面積は「人軸」と「場所軸」で掛け算する
・30代は、No.1を経歴に入れる
・みんなが得意の「裏」を突け

など、興味深いアドバイスが満載です。

また、20代と30代の働き方の違いや、巷のキャリア本で説かれている戦略のウソなどについても指摘されており、興味深く読ませていただきました。

さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

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20代と30代以上とでは、求められる「成果のコスパ」がガラッと変わります。「正解のある仕事を効率よくこなす」から、「正解がない仕事でも、成果を出す」へと働き方をアップデートしなければならないのです

キャリア:20代は「居場所」、30代は「向いている環境」に行け

仕事の成果:20代は「効率」、30代は「効果」に集中

対人関係:20代は、「可愛がられる」、30代は「割り切る」

30代の人脈作りは「相談される、声がかかる」ことが重要

「得意なこと」から「好きな仕事」を選べ

高い報酬水準の業界、会社、職種は何が優れているのか。それは、次の3つでわかります。
・儲かるビジネスモデルであること
・そのビジネスモデルが安定的であること
・人材の需要と供給のバランスがとれていること

30代で一番大事なことは、自分に向いていることで人生を代表するドカンと大きな結果を出すことです。この大きな結果をテコにして、次々とチャンスを引き寄せ、やりがいと報酬を充実させていくきっかけにするのです

1/100人の強みや実績を持ち、それを3つ掛け算すると、1/100万人の存在になれる。そう提唱する識者は多いのですが、同じ業界、職種であれば、同じようなスキルを習得し、経験・実績も差がつかないため、結局「量産型」になる

「向いている」ことと「成果につながる」ことの2軸で整理する

実績だけでなく評判にも一貫性を持たせる

根回しは「分数」のようなものだと考えてください。「分子」と「分母」、それぞれの根回しが必要になるのです。「分子の根回し」とは、先ほどご説明した「上への根回し」です。一方、「分母の根回し」とは、「現場への根回し」です

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<「これ」しかやらない>という割には、やることがいっぱい書かれていますが(笑)、これから30代を迎える方、既に30代だという方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

40代以降の方は、自身の30代の答え合わせをすると同時に、部下や後輩に指導する際のヒントとして活用するといいと思います。

ぜひ、読んでみてください。

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『できる30代は、「これ」しかやらない』
松本利明・著 PHP研究所

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569850251

<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B09K71FPKH

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◆目次◆

序章 「これだけ」やれば困らない5つのポイント
第1章 30代の仕事の悩みを因数分解する
第2章 あなたの知らない強みの見つけ方・活かし方
第3章 「効果の出る仕事」に集中せよ
第4章 「最短で成果を上げる仕事」にこだわろう
第5章 ストレスゼロの「対人関係術」
第6章 30代からの「社内政治の教科書」
第7章 得意な人を増やす人脈術

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