【ビジネスに活かすゲーム?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140815167
本日の一冊は、クラウド、フリーミアムに続くネットビジネスのキーワード、「ゲーミフィケーション」について、2010年日本デジタルゲーム学会第一回学会賞(若手奨励賞)受賞の著者が記した一冊。
「ゲーミフィケーション」に関しては、既にゆめみの代表取締役社長、深田浩嗣さんの『ソーシャルゲームはなぜハマるのか』を紹介しましたが、本書は、さらに理解を深めてくれる一冊。
『ソーシャルゲームはなぜハマるのか』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797366230
一般のビジネスマンでもわかる事例が満載で、各企業のゲーミフィケーションの取り組み事例が読めるのが、最大のメリットでしょう。
オバマが「マイバラクオバマ・ドットコム」上で展開した選挙キャンペーン、走った距離・速度を測ってシェアできる「ナイキプラス」のサービス、問題視されて打ち切られたものの、大成功を収めたバーガーキングの「ワッパー・サクリファイス」、スターバックスがアメリカとカナダとアメリカで展開する「マイスターバックス・リワード」など、まさに最先端の事例が紹介されています。
体系化されている、という意味では『ソーシャルゲームはなぜハマるのか』に軍配が上がりますが、事例をキャッチアップできる、という点では、本書をおすすめします。
お客様を自社のビジネス、サービスにコミットさせるのに、ゲーミフィケーションは面白い手段だと思います。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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自分がマイバラクオバマ・ドットコムのなかで何をどこまでしたか。たとえば、献金をしたか、電話をかけたか、戸別訪問をしたか、誰かをマイバラクオバマ・ドットコムに誘う電子メールを出したか。そういったことが、マイバラクオバマ・ドットコムのなかでデータとして集積され、支援者はマイバラクオバマ・ドットコムのなかでのレベルを上げていくことができる
「まずは五回だけ」これがオバマの選挙対策委員会がすすめた電話のかけ方だ。さらに、電話をかけるためのツールまでマイバラクオバマ・ドットコムには揃っている。それがフォンバンク・ツールだ。マイバラクオバマ・ドットコムにログインして、特定の州を対象にした電話勧誘キャンペーンに参加を表明する。これだけで自宅の電話から選挙活動ができるようになる。目標達成までの進捗状況を全員で共有するなど、フォンバンク・ツールは電話勧誘をまるで巨大なオンラインゲームのようにしてしまった
(献金に関して)自分の目標額が一〇〇〇ドルと設定されたならば、一〇〇〇ドルに達成するまでに今何パーセントが達成できているか、そして何人からお金を集めたかがグラフとしてわかりやすく図示される
『ポケットピカチュウ』と名付けられた歩数計のなかには、ポケットモンスターの大人気キャラクター「ピカチュウ」が一匹生活しているという設定になっている。歩けば歩くほど歩数計のなかを歩くキャラクター「ピカチュウ」との親密度が増していく
ゲーミフィケーションとは、外発的動機づけとの境界線的な要素(報酬)を求めるうちに、内発的動機づけを駆動させるようなメカニズムだと言っていい
二〇一一年五月の数字では、フェイスブック上で遊ばれているソーシャルゲームの第一位であるシティヴィルは、一日あたりのアクティブ・ユーザー数が八八〇〇万人以上。二位のファームヴィルでは四六〇〇万人を超えている
フェイスブックの従業員満足度の秘密としてしばしば取り上げられる仕組みが「リップル」というゲーミフィケーションを活用した社内システムである
ライフログが広がれば、それとともに、ゲームを成立させやすくするものが指数関数的に増えていくだろう
◆コンピュータ・ゲームのなかで、たのしみの「順序」をつくるための代表的な手法
1.アンロック(できることが二つ、三つと徐々に増えていく)
2.レベルデザイン
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『ゲーミフィケーション <ゲーム>がビジネスを変える』井上明人・著 NHK出版
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◆目次◆
Chapter1 ゲーミフィケーションとは何か
PART1 ソーシャルはゲームへ
PART2 ゲーミフィケーションの誕生
PART3 ゲーミフィケーション・インパクト──ゲームがビジネスを変える
PART4 ゲーム環境の拡大──空間、時間、人
Chapter2 ゲーミフィケーションを考える
PART5 ゲーミフィケーションの実践のために
PART6 ゲーミフィケーションとその論点
PART7 多様なゲームの可能な社会へ
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