【『未来の年表』著者が語る人生戦略】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166613073
本日ご紹介する一冊は、大ベストセラー『未来の年表』の著者、河合雅司さんによる、アフターコロナの人生戦略。
※参考:『未来の年表』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062884313/
人口減少社会において、企業はどう舵を切ればよいか、個人はどう働けばいいか、家や資産をどう考えればいいか、データに基づき、戦略のヒントが書かれています。
本書を読んでいて思うのは、これからの日本にとって本当に脅威なのは、コロナではなく高齢化と人口減少なのだということ。
本書には、『未来の年表』同様、これからの日本を考える上で重要なデータが紹介されているのですが、なかでも衝撃的だったのは、日本企業の衰退の原因が高齢化にあることを示唆する、中小企業庁のデータ。
これによると、「1995年の経営者年齢のピーク(最多年齢)は47歳だったが、2015年には66歳と、約20歳も高齢化」しています。
また、帝国データバンクの調べによると、「2020年における国内企業約94万社の経営者の平均年齢は、60.1歳。初めて60歳を超えた」そうです。
「経産省の分析によると、経営者が引退を考えるのはだいたい70歳」だそうですから、近いうちに大廃業時代が訪れることが予想されます。
本書では、こうした待ったなしの状況を示しながら、日本企業がどうすべきか、個人が40代、50代、60代をどう生きるかを述べており、まさに日本の10年後、20年後の未来を見る思いです。
さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。
—————————-
紙おむつ生産は赤ちゃん用より大人用のほうが伸びている
2020年、50歳以上の女性の人口が49歳以下を追い抜いた。ついに、女性の2人に1人が50歳以上の国になったのだ
労働力もインバウンドも、もう外国人には頼れない
外国人労働者4万7500人が来るはずが、実際には3987人
失敗の大きな原因は、経営者の高齢化にあると私は考えている。中小企業では、経営者が高齢化するに従って売上が落ちるというデータがある。経営判断が遅くなったり、冒険を試みるマインドが衰えたりするからだ
2042年には高齢者が4000万人で多くは一人暮らし
国も個人も、体力があるうちに変わらなければならない
「薄利多売」はもうやめて高付加価値ビジネスに転換しよう
購買力をもつマーケットは、南アジアや中東へ広がっている。しかし所得はさほど高くなく、そこそこの機能の商品で十分だと考える購買層だ
経産省の分析によると、経営者が引退を考えるのはだいたい70歳だ。2025年に経営者が70歳以上になる企業が、245万社ある。そのおよそ半分の127万社が後継者未定だ。つまり4年後には大廃業時代が訪れるかもしれない
高齢者がいま困っていることは何か。現在の身体能力、認知能力で使いやすいサイズや仕様は、どんなものなのか。高齢者の日常生活の中に、新たなビジネスのヒントがあるはずだ
地元に持続可能なビジネスがあれば若者たちは戻ってくる
70歳まで収入を得られるようにしておく
—————————-
団塊ジュニア世代は、自らの今後のキャリア、人生を考えるヒントとして、ぜひ読んでいただきたい。
企業、自治体の責任者も、ぜひ読んで今後の組織運営の参考になさってください。
これは必読の一冊です。
———————————————–
『コロナ後を生きる逆転戦略』
河合雅司・著 文藝春秋
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166613073
<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0976VCN8R
———————————————–
◆目次◆
第1章 先進国脱落ニッポンの逆転戦略
第2章 日本企業は「高品質・低価格」を捨てよう
第3章 コロナ後に勝つビジネスパーソンの働き方
第4章 縮小ニッポンの新しい生活様式と街づくり
第5章 「人生の未来年表」で戦略的に生き抜く
この書評に関連度が高い書評
この書籍に関するTwitterでのコメント
同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)
お知らせはまだありません。