【調査でわかった、仕事に関する定説の嘘】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763138162

本日ご紹介する一冊は、大ベストセラー『さあ、才能に目覚めよう』の著者であり、ADPリサーチ・インスティテュートで「ピープル＆パフォーマンス」に関するすべての調査を指揮するマーカス・バッキンガムと、シスコのリーダーシップ・アンド・チームインテリジェンス部門担当シニアバイスプレジデントのアシュリー・グッドールによる共著。

※参考：『さあ、才能に目覚めよう』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532321433/

仕事に関する定説の「嘘」を、調査結果とともに示しており、マネジメントや働き方に関して、従来の考え方に修正を迫る画期的な内容です。

ちなみに、示されている「９つの嘘」は、以下の通り。

ウソ#1 「どの会社」で働くかが大事
ウソ#2 「最高の計画」があれば勝てる
ウソ#3 最高の企業は「目標」を連鎖させる
ウソ#4 最高の人材は「オールラウンダー」である
ウソ#5 人は「フィードバック」を求めている
ウソ#6 人は「他人」を正しく評価できる
ウソ#7 人には「ポテンシャル」がある
ウソ#8 「ワークライフバランス」が何より大切だ
ウソ#9 「リーダーシップ」というものがある

＜最もエンゲージメントが高いのは、５つのチームで仕事をしている人＞
＜快適ゾーンから出ると、脳は目先のことを乗り切る以外に注意を向けなくなってしまう＞
＜「目標が生産性を上げた」エビデンスはない＞

など、これまでに出されたビジネス書は何だったんだと思わされる内容で、正直驚きました。

さっそく、本文の中から気になったポイントを赤ペンチェックしてみましょう。

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会社間よりも同じ会社内のほうが、経験のばらつきが大きい

業種にかかわらず、最もエンゲージメントが高いのは、５つのチームで仕事をしている人である

「目標が生産性を上げた」エビデンスはない

何かを測る場合には、適切な測定方法を選ぶために、まず測ろうとしている対象が状態なのか、特性なのかを知っていなくてはならない

人間は「注目」がないと弱くなる

学習のカギは、自分の快適ゾーン（心地よいと感じられる領域や環境）から抜け出すことにあるとよくいわれるが、研究成果はこの金言と真逆のことを指し示している──快適ゾーンから出ると、脳は目先のことを乗り切る以外に注意を向けなくなってしまう

皮肉なことに、高優先度割り込みによって部下のうまくいかなかったところを指摘すればするほど、短期的には部下の生産性を引き下げ、長期的には成長を妨げることになってしまう

ランドリーは斬新なコーチング手法を導入した。ほかのチームがタックルの失敗や落球のシーンを振り返っていたのに対し、ランドリーは選手の注目を、どんなにささいなものでもいいから、自分の必勝プレーに向けさせた

◆チームリーダーがするべき４つの質問
「並外れた成果を挙げたい場合、必ずこのチームメンバーの力を借りますか？」
「できる限りいつもこのチームメンバーと一緒に仕事をしたいと思いますか？」
「もしも可能であれば、このチームメンバーを今日昇進させますか？」
「このチームメンバーにはあなたがいますぐ対処しなくてはならない、パフォーマンス上の問題がありますか？」

勤務時間の20％以上を愛する仕事に費やしていると報告した医師は、燃え尽きのリスクが著しく低かった。またその割合が20％から１ポイント低下するごとに、燃え尽きリスクがそれと見合うだけ、ほぼ直線的に上昇した

調査では、エンゲージメントが最も高い就労形態は、別々の会社で正社員の職とパートタイムの職に１つずつ就いている状態である

チームに所属するギグワーク専門の労働者もエンゲージメントが高い

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巻末に示された２つの付録「ADPRIのグローバルエンゲージメント調査」「シスコがたしかに知っている７つのこと」も興味深く、とくに「ADPRIのグローバルエンゲージメント調査」は読んでおくと、マネジメントのヒントになると思います。

職場のマネジメントや生産性を高める方法について、これまでの通説を覆す、目からウロコの内容です。

働きがいについても、これまでとは違った視点で書かれているので、注目です。

ぜひ読んでみてください。

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『仕事に関する９つの嘘』
マーカス・バッキンガム、アシュリー・グッドール・著
櫻井祐子・訳　サンマーク出版

＜Amazon.co.jpで購入する＞
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763138162/

＜Kindleで購入する＞
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◆目次◆

ウソ#1 「どの会社」で働くかが大事
ウソ#2 「最高の計画」があれば勝てる
ウソ#3 最高の企業は「目標」を連鎖させる
ウソ#4 最高の人材は「オールラウンダー」である
ウソ#5 人は「フィードバック」を求めている
ウソ#6 人は「他人」を正しく評価できる
ウソ#7 人には「ポテンシャル」がある
ウソ#8 「ワークライフバランス」が何より大切だ
ウソ#9 「リーダーシップ」というものがある
付録A　ADPRIのグローバルエンゲージメント調査
付録B　シスコがたしかに知っている７つのこと