2020年3月26日

『運を加速させる習慣』矢澤亜希子・著 vol.5482

【バックギャモン世界チャンピオンの思考術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534057563

本日ご紹介する一冊は、テレビ朝日系列「激レアさんを連れてきた。」で話題沸騰のバックギャモン世界チャンピオン、矢澤亜希子さんによる一冊。

土井が大好きな「勝負師モノ」ですが、運を引き寄せるにはどうするか、勝負で勝つにはどう考えるか、著者のユニークな勝負観が表現された一冊です。

「子宮体がん」という逆境にあって失わなかった生きる希望、小さなミスをして相手の大きなミスを誘うというテクニック、強い人ほどスタイルを持たない、という言葉の真意…。

いちいち言葉が立っていて、読んでいてワクワクします。

人間は人生のさまざまな局面で「決断」や「勝負」を迫られますが、そんな時、本書の判断基準は役に立つと思います。

世界中で戦ってきた著者の厳選エピソードと勝つための思考法が学べる一冊。

さっそく、いくつかポイントを赤ペンチェックして行きましょう。

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今の自分に価値がないなら、今から創ればいい

どういう目が出てもいいように、プロはあらかじめ準備をしている

逆に、弱いプレーヤーほど先々の可能性をみずから狭めてしまうような手を打ってしまう。それは、現在の局面をよくすることで手一杯で、先々への目配りができていないからでしょう

私たちは、自分にとって望ましいことが起きると「運がいい」と感じます。そうであるならば、できるかぎり自分にとって望ましいと思えるような状況を作りだせばよいのです

強いプレーヤーほど、プレースタイルに特徴がなくなる

スタイルができるということは、長所とともに、その裏返しとしての短所も生まれるということです。したがって、強い人ほどスタイルを作りません。どんなスタイルにも自在に対応できるからこそ、状況に応じて自分の隙を最小限に抑えながら相手の隙を突く

小さなミスをして相手の大きなミスを誘う

流れで片づけているうちは目の前にある運にも気づかず、ましてや運をつかむことなどできない

起死回生の一手とは、言葉を換えれば冒険的な手のことですから、そこに無理が生じて、ますます局面を悪くしてしまうことが少なくない

「ゾーン」に入ると運も味方する

泣いている時間を努力に変えよう

「正解」は状況によって変化する

コンディションを維持するためには体力を無駄に消費せず、エネルギーを上手に配分する

勝負の世界を勝ち抜くためには、あえてベストを追求せずにベターでとどめておくことも大切

勝敗を分ける「しくみ」を見きわめる

「短所」は伸びしろの大きな部分ととらえる

勝っても反省する習慣をつける

感情が土台にある判断は間違える

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読んでみて一番勉強になったのが、<強いプレーヤーほど、プレースタイルに特徴がなくなる>という部分。

<スタイルができるということは、長所とともに、その裏返しとしての短所も生まれる>という指摘に、目からウロコが落ちました。

自分の得意な手やスタイルが弱点になるという視点で、今後の戦い方を考えたいと思います。

ぜひ読んでみてください。

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『運を加速させる習慣』矢澤亜希子・著 日本実業出版社

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534057563/

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◆目次◆

推薦によせて 森内俊之(将棋棋士、第26期バックギャモン王位)
はじめに
序章 バックギャモンが教えてくれた
   「運」の創り方
第1章 サイコロの目は選べない
第2章 「運」に選ばれる思考法
第3章 「運」を加速させる
第4章 「運」を育む習慣
おわりに
バックギャモンのルールとマナー

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