【メリクリ!事業創出に役立つメモの技術】
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デキる起業家は、メモやノートに凝る人が多い。
それはおそらく、メモやノートは、事業創出や新サービスの開発につながることが多いからでしょう。
彼らは、ファミレスの紙ナプキンでも何でも、手元に紙があればすぐメモにとり、そこからアイデアを発展させて、事業に結びつけます。
セミナーで聞いたことをノートにまとめて自己満足する「勉強オタク」とはえらい違いです。
では、なぜメモを取っているのに成功する人と、行動できないで終わる人がいるのか?
それは、メモの「仕組み」に問題があったのです。
本日ご紹介する一冊は、外資系投資銀行、DeNAを経て、仮想ライブ空間「SHOWROOM」を立ち上げた起業家、前田裕二さんによるメモマニュアル。
度を越したメモ魔として知られる著者の、事業創出のノウハウが書かれた、注目のノウハウ本です。
ノートを見開きで使って、左ページに「ファクト」、右ページ左に「抽象化」した内容、右ページ右に「転用」のアイデアを書くことで、見聞きしたファクトを、事業アイデアにまで展開してしまうノウハウが、現物のメモと共に紹介されています。
かつてベストセラーとなった『一冊の手帳で夢は必ずかなう』同様、マニアックなにおいがします。
※参考:『一冊の手帳で夢は必ずかなう』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00FE9I73Y/
さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。
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現代において、僕が「本当に強い」と思う人材は、「想いの強い人」です。志が高い。夢がある。熱意がある。ちょっとウェットではありますが、そういう強力な軸を持ったある種人間的な人こそが、力強く前に進んで、社会に大きな引っかき傷を残すのです
構造化に際して注意すべきことは、多くの場合、話し手側も必ずしも十分に構造化した上で話をしていない、ということ。話している本人すら構造化できていないことを、聞き手である皆さんがメモをとりながら再構築する癖をつけると、さらに建設的な議論を導けるようになります
(1)インプットした「ファクト」をもとに、
(2)気づきを応用可能な粒度に「抽象化」し、
(3)自らのアクションに「転用」する
「SHOWROOM」を生み出したメモの例
○ファクト
・カバー曲を歌うと、オリジナル曲のときよりも立ち止まってもらえる
・立ち止まってもらった人のリクエストに応えると、ぐっと仲良くなる
・そうして仲良くなったあとにオリジナル曲を歌うと、もっとお金がもらえる
●抽象化
・仲良くなるには、双方向性が大事
・人は「うまい歌」ではなく、「絆」にお金を払う
★転用
・双方向性があり、絆が生まれる仕組みをネット上に作る
※それによって、アーティストが自分の力で(リアルよりも効率的に)ファンを増やし、お金を稼ぐことができるようになる
メモの本質は「振り返り」にあります。振り返ったときに、そこから抽出できる学びの要素が実は信じられないほどたくさんある。「ファクト」を「抽象化」して、それをどういう風に自分に「転用」してアクションするのか? そこまで導き出して初めて、メモとしての意味が出てくる
◆言語化がうまい人の2つの特徴
・抽象化能力が高いこと。その中でもとりわけ、アナロジー力が高い。アナロジーとは、一見無関係なものの間に何らかの共通点を見つけて、結びつける思考法です
・抽象的な概念に名前をつける力が高いこと。まだ呼び名が決まっていないものに標語をつける、キーワードをつける力です
考え得るすべての夢を書き出してみる
僕が夢をかなえるために昔からやっているのは、特に目新しい手法ではないですが、自分との約束をスケジュールにはっきりと書き込むことです
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もっと、現物のメモの写真あるいは図と本文が上手に連動していたら読みやすかったのですが、文章主体なので、やや読みにくくなっているのが残念。
ただ、著者のメモにかける情熱と、メモから事業創出するプロセスは、見事としか言いようがありません。
<「記録」ではなく「知的生産」のためにメモをとる>
<「では具体的に何をするか」まで書かなければ人生は変わらない>
人生を変えたい人に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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『メモの魔力』前田裕二・著 幻冬舎
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◆目次◆
序 章 「メモの魔力」を持てば世界に敵はいない
第一章 メモで日常をアイデアに変える
第二章 メモで思考を深める
第三章 メモで自分を知る
第四章 メモで夢をかなえる
第五章 メモは生き方である
終 章 ペンをとれ。メモをしろ。そして人生を、世界を変えよう
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