【年間1位のビジネス書に続編登場!】
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本日ご紹介する一冊は、2018年の年間ビジネス書ランキング1位(日販調べ)に輝いた、『大人の語彙力ノート』の続編です。
※参考:『大人の語彙力ノート』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797393440/
語彙は、知っていれば良いというものではなく、いかに自然に使いこなせるかが大切。
反対に、無理して使っているのが見え見えだったり、間違っていたりすると、じつに残念が気がするものです。
本書では、日本人が間違えやすい語彙、大人の言い回しを、「AorB」「AorBorC」の形で不正解と対比しながら紹介しています。
また、簡単な穴埋め問題などもあり、難易度の高い語彙を、使いこなせるレベルまで学習できるよう、工夫がなされています。
「無音(ぶいん)」「角逐(かくちく)」などの、文章でしか使わないようなレベルの語彙があったかと思えば、「コンフィデンシャル」のような外来語も入っていたりして、じつにバラエティに富んだ内容。
それぞれの表現に対して、「手紙」「教養」「古風」「文語」などのマークが付されているので、どんな時に使うのが適切か、おおよその見当がつきます。
さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。
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妄言多謝
「妄言」は出まかせの言葉。自分の意見を率直に述べた後で、「自分勝手なことを述べてすみません」という謙遜の気持ちを示します。手紙などに使われます
「お隠れになる」は、身分が高い人が死ぬことを意味しますので、身近な人には使いません
「日柄」とは、天候のことではなく、暦の上でのその日の吉凶を指す言葉です
無音(ぶいん)
「音」は便りの意味で、長い間便りをしないこと。主に手紙で使われます。
例文:長らく無音に打ち過ぎ、申し訳ございません。
犬馬の労(けんばのろう)
他人のために力を尽くすこと。「犬馬」は自分の働きをへりくだって表現しています。
例文:お世話になった先生のために犬馬の労をとる。
お平らに(おたいらに)
足を崩して座るよう勧めるときの言葉です。
例文:どうぞお平らに。
お膝送り(おひざおくり)
空席を作るために座ったまま少しずつ順に席をつめること。
例文:込み合ってまいりましたので、お膝送りを願います。
「私的に~」は、最近よく使われる言葉ではありますが、公的な場
にはそぐわない言葉の一つです。使うなら、「私見ですが」という
言葉がふさわしいでしょう。
管見(かんけん)
竹の管を通して見るような狭い見識や考え方のこと
鶏群の一鶴(けいぐんのいっかく)
ニワトリの中に一羽鶴が交じっていることから、たくさんの普通の人の中に一人いる優れた人、という意味です。反対語は、「どんぐりの背比べ」です。
例文:彼は、多くの生徒の中でも鶏群の一鶴と言えた。
「なおざり」は、物事に深く注意を払わずに、いい加減にしておくという意味(中略)「おざなり」は、その場逃れのためにいい加減
に物事をする様子
発する言葉や態度を荒くすることを「荒らげる」と言います。「声を荒らげる」「言葉を荒らげる」などと使うことが多い言葉です。
「あらげる」と読まれがちなのですが、「あららげる」が正解
周りの様子をうかがって決断をためらうことを「右顧左眄(うこさべん)」と言います
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日本人でありながら、こうも知らない表現があるのかと驚かされますが、これが使いこなせたらちょっとカッコいいな、などと思いながら読みました。
最後に、意地悪ながら、クイズを出して終わりましょう。
「山笑う」「山眠る」「山粧う」「山滴る」
これを春夏秋冬の順に並べるとどうなるでしょうか?
わからなかった方は、ぜひ読んでみてください。
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『大人の語彙力ノート どっちが正しい?編』齋藤孝・著 SBクリエイティブ
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◆目次◆
第1章 目上の人に、かしこまった席で、使えるのはどちら?
第2章 その言葉、そのまま使って大丈夫?
第3章 その言葉、正しく使えていますか?
第4章 その漢字、正しく使えていますか?
第5章 「語彙力増加メソッド」で、使える言葉を増やそう
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