2018年12月7日

『新世界』西野亮廣・著 vol.5172

【必読です。】
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本日ご紹介する一冊は、キングコング西野亮廣さんが展開する、コンテンツビジネス論。

今話題のオンラインサロン、オンラインコミュニティを成功させるための秘訣なども書かれており、これは必読の内容です。

タイトルの『新世界』には、2つの意味があって、一つは著者が駆け出しの芸人だった頃、住んでいた大阪の『新世界』。そしてもう一つは、やがてやってくる新しい世界という意味の『新世界』です。

著者は、本書のなかで資本主義やメディアの変容に触れ、「貯金」よりも「信用」のストックが重視される「貯信時代」の到来を高らかに宣言しています。

著者に言わせると、「貯信時代」に会社に所属する最大のリスクは、<固定給と引き換えに信用を落として、“自分の力でお金を作れない身体”になってしまうこと>。

代わりに、クラウドファンディングやオンラインサロンで行われているような顧客への「ダイレクト課金」を提案しています。

オンラインサロン運営のノウハウなども実例つきでガッチリ書き込まれており、これはバリューの高い内容です。

さっそく、気になった部分をチェックして行きましょう。

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一人で作った方が良い作品ができるのであれば一人で作った方がいいし、10万人で作った方が良い作品ができるのであれば、10万人で作った方がいい。表現者の目的は、お客さんを感動させることだ

クラウドファンディングは「お金を集める装置」ではなく、「個人の信用をお金に換算する装置」

信用経済においては、「働く」の定義が、「お金を稼ぐ」から「信用を稼ぐ」に変わってくる

「炎上=悪いコト」と結論しちゃダメだ。炎の中にある本質を見るんだよ

自分が理解できないものを批判してしまうとね、未来の自分の首を絞めることになってしまうんだ

信用持ちが“しるし”を入れながら読めば、その本は定価以上で売ることができる。となると、これによって生まれる職業がある。『読書屋』だ

嘘をつくことで露出を続けると、認知度は上がるけど、人気度(信用度)は確実に落ちる。「認知」と「人気」は別物なんだ

嘘は感情ではなくて、環境によって“つかされる”んだ(中略)嘘をつきたくなかったら、やることは一つ。「嘘をつかざるをえない環境」に身を投じないことだ

「注目」を集めることで成り立っている場合、お金の出所は広告主(広告費)。一方、「信用」を集めることで成り立っている場合、お金の出所はお客さん(ダイレクト課金)

オンラインサロンがファンクラブと大きく違うのが、「サービスの流れ」や「お金の流れ」が一方通行とは限らないという点

突き詰めていくと、究極は、「スタッフが有料で、お客さんが無料」というイベントを作ることができちゃう。(中略)それぐらい今は「作ること」が娯楽になってきている

「圧倒的に面白い作品」や「圧倒的に面白いイベント」の作り手側に回ると、自分の信用ポイントが上がる。「サーカス!を作った俺」っていう感じで

オーナーに必要なのは、印籠を作れる生産能力で、それを持ち合わせていないとちょっと厳しいかな。「みんなが集まれる場所を提供しま~す」だけでは、乗り切れない。批判を全て跳ね返すだけの圧倒的な作品をコンスタントに発表できる力が必要だね。幻冬舎の箕輪さんのオンラインサロンでは、年間に100万部の本を売っているし、ホリエモンのオンラインサロンでは宇宙ロケットを飛ばしている

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西野亮廣さんの魅力は、本質を見つめて、システムの裏をかくことだと思っていますが、本書はまさにコンテンツビジネスのシステムをハックした内容であり、著者が億単位のお金を生み出すシステムを公開した内容です。

これだけのバリューの本が、1500円で売られている。

これは買わない手はありません。

ぜひ、読んでみてください。

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『新世界』西野亮廣・著 KADOKAWA

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◆目次◆

第1章 貯信時代
第2章 オンラインサロン
第3章 新世界

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