【村上世彰氏、子どもにお金を語る】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344033590
本日ご紹介する一冊は、「村上ファンド」の名前で一躍有名になった投資家・村上世彰さんが子どもに向けて書いたお金の本。
現在、シンガポール在住の著者が、日本に帰る度に各所で行っているという「お金の授業」を通じて知った、「みんなが知りたがっていたこと」「著者が伝えたいこと」を書いています。
お金のセンスは正直、若いうちに身につくものだと思いますが、それは、親が子どもに言い聞かせていた金銭哲学と子どもの稼ぎ方・殖やし方がリンクするから。
自分はさほど稼げないけど、子どもにはぜひお金持ちになって欲しい、と思う方は、ぜひチェックして読ませてあげるといいでしょう。
正直、ものすごくベーシックなことが書かれており、目新しさはないのですが、実践面においては、期待値の考え方や需要に振り回されない買い方、就職活動の話などが参考になりました。
発売即重版の話題作。
さっそく、ポイントをチェックして行きましょう。
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僕に、お金についていろいろと教えてくれたのは父です。父の一番の口癖は「お金は寂しがりやなんだ」ということ
僕はお金が大好きです。お金は自由をくれるし、やりたいことをやらせてくれる。上手に使えば、お金は君の幸せをサポートしてくれる。そしてさらには、周りの人を助けたり、世の中をより良い場所に変えたりすることができるから
稼いで貯めて、回して増やす
「回す」というのは、自分の幸せのためにお金を使ったり、増やすために投資をしたりして、自分の手元から一旦放すこと。稼いだお金のすべてを手元に貯め込んでしまうと、「お金の流れ」がストップしてしまいます
人から借りたお金は簡単に「凶器」となりえる
モノの本質を見ずに、こうして「値段」だけで物事やその価値を判断してしまうと、お金に縛られた生き方になります。なんでも高いモノのほうがいい、稼げるだけ稼ぐのがいい、とお金だけを追いかけてしまうと、値段にも収入にも上には上がありますから、どこまで走ってもゴールできないマラソンをしているような人生になってしまいます
どうすれば、お金に縛られずに、お金に支配されないで生きられるか。そのためには、お金とは違う基準を自分のなかでつくることが大事です。お金以外の「ものさし」が自分の中にあれば、お金の魔力に惑わされることはなくなる
自分がやりたいと思うこと、「幸せ」と思うことにいかにより多くのお金を回すことができるか。そのためには無駄遣いをいかに減らせるかが大きなポイントになります
伝えたいことがふたつあります。ひとつは、できることなら、好きなことを仕事にすると人生が楽しくなるということ。もうひとつは仕事を考えるうえで、お金の問題を軽視してはいけないということ
20×10%+0×90%=2という期待値のときに、100万円が2000万円になる可能性は10%しかない。でも0円になってしまう可能性は、90%もあります。このように、ゼロになる可能性が非常に高いとき、ほとんどの投資家は「投資しない」という決断をします。でも僕は違います。期待値が「1」を大きく上回っているのですから、僕は投資をします。そして、2000万円になる可能性を、10%からもっと上げることができないか、と考えるのです
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ただの座学ではなく、著者と一緒に買い物に行くセッションや、投資銘柄を見極めるセッションがあれば、より教育効果が高まるだろうなあ、と読んでいてふと思いました。
大人が読む書籍としては「まあまあ」な出来。子ども向けならこの内容はちょっとハイレベルなので、高校生・大学生ぐらいが適齢でしょうか。
読者が大人なら、ぜひ『生涯投資家』を読むことをオススメします。
※参考:『生涯投資家』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163906657/
ぜひ読んでみてください。
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『いま君に伝えたいお金の話』村上世彰・著 幻冬舎
<Amazon.co.jpで購入する>
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◆目次◆
はじめに
1.お金って何だろう? お金のことを知ってお金に強くなる
2.お金と世の中の関係 プライスタグから世界が見える
3.君がお金を手にする方法
4.働き方が大きく変わる
5.稼いだお金を貯めて増やす
6.お金と向き合うための覚悟 お金が凶器に変わるとき
7.とっておきのお金の使い方
あとがきに代えて 僕の新たなお金の使い方
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