【単純だけど、効く方法】
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本日ご紹介する一冊は、気弱な人が「ビビらない」ための方法論を、心理学者でベストセラー作家の内藤誼人さんがまとめた一冊。
書店で売上げ好調のようなので、手に取ってみました。
心理学に基づく、評価されるためのコミュニケーションや、ちょっとした人間関係のコツを書いたものですが、こういうのって意外と侮れないものです。
気弱な人から見て「堂々としている人」も、かつてはそうでなかった可能性がありますし、事実、人前で堂々と話している人の中には、人見知りやもともと気弱な人が多くいるものです。
ただ問題は、理論を正しく知って、「訓練するかどうか」なのです。
本書では、心理学の世界で知られている著名な理論を紹介しながら、人がどうすれば「気弱」を克服できるか、具体的な方法論を示しています。
「フラッディング」や、相手を大きく見ないやり方は、個人的にも試してみようと思いました。
いくつかポイントを見て行きましょう。
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たいてい、負ける人は、暗示にかかって、自滅して負けていくのである。相手が強いわけでも何でもない。ただ、自分のほうで負けるのである
もともと思い込みには、何の根拠もないわけだから、その思い込みにとって反論となる事実をどんどんぶつけていけば、暗示にもかかりにくくなるのだ
気弱さを直したいのなら、まず相手を大きく見るのをやめることだ。「相手だって、同じ人間じゃないか」「相手を大きく見すぎていないか?」「この人だって、自分と同じくらい弱いところがあるはず」そうやって考えれば、相手を大きく見すぎたり、目くらましされることはなくなる
なぜ、言い訳をしてはならないのか? その理由は、他の人に責任をなすりつけているうちは、本気で「自分を変えよう」という気持ちにはならないからである
カウンセリングの一手法として、たとえば、潔癖症の人に、ゴミ箱の中に手を突っ込ませる、というのがある。潔癖症の人は、最初こそ嫌がるが、しばらく手を入れておくと、「なあんだ、全然たいしたことがない」と気づくようになる。この手法は、「フラッディング」と呼ばれている
気が弱い人は、もっと相手に近づかなければダメである。どんどん前に出ていこう。それだけで、みなさんはプラスの印象を与えるはずである
見つめる時間が長いほど「好かれる」
目を小さく修正した写真に対しては、「パワフルさ」を感じる人が多かったのである。逆に、目を大きく修正した写真に対しては、「温かさ」を感じる人が多かった
足を振り上げるようにして歩く人は、力強さ、パワー、幸福感、などの印象を与えることが明らかになった
なんだか安っぽいものしか身につけていないと、「安っぽい対応」しかとってくれなくなるのだ
低い声で話したほうが評価は高くなる
ドイツの名将ロンメル将軍は、新兵を育てるために、初戦は必ず勝てる相手を選んだと伝えられている。「勝ちの味」を覚えさせれば、兵士はさらに強くなっていくからだ
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こんな小手先のテクニック、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、個人的には、こんな小さなことが、大きな変化をもたらすと思っています。
ちなみに、土井が若い頃に訓練したことは、以下の通り。
・低い声を出すために、浜辺で毎晩叫んで喉を潰した
・高校一年生の時、アメリカホームステイ前に相手の目を見るトレーニングをした
・自分に自信がなかったので、「絶対に上手く行く根拠」を探す癖をつけた
どうでしょう? 本書で書かれていること、そのままですよね。
今でも、人と目を合わせられずにおどおどしている人を見ると、「あ、この人はトレーニングが足りていないんだな」と思います。
訓練の力を侮ることなかれ。
本書で書かれていることを、ちゃんとしたコーチに教われば、それなりに効果があると思います。
ぜひ、チェックしてみてください。
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『ビビらない技法』内藤誼人・著 大和書房
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◆目次◆
Part1 「マイナス思考」を止める法
Part2 「物怖じしない人」がやっていること
Part3 ナメられない話し方
Part4 簡単に「図太くなる」心理テクニック
Part5 “ビビリ”のあなたが心がける12のルール
Part6 “ビビリ”を利用せよ!
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