2018年4月18日

『働き方 完全無双』ひろゆき・著 vol.5013

【ひろゆきが語る、過激でまともな「働き方」論】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479796444

本日ご紹介する一冊は、「2ちゃんねる」の開設者として知られる、ひろゆきさんによる、働き方論。

編集者いわく、「落合陽一さんの本と対になるように意識して編集しました(アプローチは違いますが、根底は同じ)」とのことで、ワクワクしながら読みましたが、確かに面白い。

・個人として、ワンチャンを狙いながら幸せを目指す
・ベーシックインカムを実現して好きなことに邁進する
・「新しいこと」にはとにかく首を突っ込んどけ
・会社を持っておくと、なんでも経費にすることができる

など、これまでサラリーマンが予想もしていなかった生き方を提案しているのですが、経営者目線で言うと、明らかに正解です。(大量に人を雇っている経営者なら絶対賛同しないと思いますが)

また、生き方戦略の部分でも、本音が書かれていて、じつに好感が持てました。

どうやって職業選択をするか、どうやって他人に印象づけるか、どうやって会社と付き合うか、泣き寝入りしないための人生戦略が書かれていて、ぜひ若い方には読んでいただきたい一冊です。

さっそく、内容をチェックしてみましょう。

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「常識的な考え方」を転換させて、経済と個人の幸せを切り離せばいい

押さえておきたいポイントは、「何が当たるかわからない」「人に覚えてもらえばチャンスが増える」ということ

企業の論理に絡めとられることなく、「最悪、クビになっても大丈
夫な状態」にしておく

「たまたまそこにいたから」というワンチャンを狙うには、「業界選び」が重要

ルネサンスあたりの時代から、レオナルド・ダ・ヴィンチやガリレオ・ガリレイなどの発明家や思想家が現れてきました。彼らは言ってみれば、神に逆らって、神が作らなかったものを作り出した人たちです

大航海時代は、スペインが最強と言われていました。けれど、スペインは中東の人たちに乗っ取られていたのです。中東の人たちに占領され、中東の技術がスペインに根づき、航海できる技術が花開きました。一方で、ドイツやフランスは中途半端に国が強かったので、中東の人たちを追い返し、そのお陰で技術が発展せずに大航海時代を乗り遅れることになりました

今の日本は、働きたくない人までもが生活のために働かされて、そのせいで一部の金持ちに嫉妬してしまうという構造

本業とは別に、個人でワンチャンを狙うことをしておいたほうがいい

「貯金」があなたを自由にする

いちばん幸せなのは、無名な金持ちだと思います。日本はテレビの影響が強いので、有名税が海外と比べて高く付きがちです

老後にガンになったら投与される薬代の2000万円を、もし若いときの教育や結婚の費用に使えていたとしたら、かなり人生が変わると思いませんか

一部の個別犯を制限するために、すべてを禁止してしまうというのは、全体の幸福度を下げてしまうことになってしまっています

これから先、どんどん技術は進歩していき、「よくわからないもの」は増えていきます

結局、オイシイ業界は、「観光」だけになりそうです

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後半は、この国の既得権者や政府へのメッセージだと思いますが、こんなことが書かれています。

・「優秀なやつ」と「新しい産業」の足を引っ張るな
・「よくわからんもの」を恐れるな

思わず「その通り!」と膝を打ちました。

かなり過激な内容が書かれていますが、論理的に考えれば、国家としても個人としても、「アリ」な選択肢が提示されていると思います。

偉い人も偉くない人も、ぜひ、読んでみてください。

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『働き方 完全無双』ひろゆき・著 大和書房

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◆目次◆

序 章 まずは「個人」と「社会」を分けるとこから
第1章 能力なんてものは存在しない──個人の「攻め方」無双
第2章 あなたが社会に殺されないために──個人の「守り方」無双
第3章 会社がずっと生き残るわけないじゃん──経営者視点の「企業の論理」無双
終 章 日本はこうやって生き延びろ

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