2018年4月16日

『10年後の仕事図鑑』落合陽一、堀江貴文・著 vol.5011

【落合陽一×堀江貴文】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797394579

本日ご紹介する一冊は、既に話題となっている落合陽一氏、堀江貴文氏コラボによる『10年後の仕事図鑑』。

これからの社会・経済の変化、そしてAIによって「消える職業」「生まれる職業」など含め、50近くの職業の未来を予言しています。

正直、図鑑になり切れていない部分がありますし、内容もこれまでに述べられていることとかなり重複しますが、ビジネスやキャリアの良いヒントとなるのは間違いありません。

堀江氏の主張が自己啓発中心なのに対し、落合氏の方は、未来予測や論考といったテイストで、どちらも示唆に富んだ内容になっています。(若い分、落合氏の主張の方が尖っていて面白いです)

かつてのラッダイト運動のように脅威論だけを振りかざすのはやめて、テクノロジーを活用しよう、という視点で書かれているのが前向きで好感が持てました。

どんな内容が書かれているのか、さっそくチェックしてみましょう。

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社会のあり方が変わるなら、普通を定義し直したほうがいい(落合)

現在のAIは「人間の目と耳を代替する機能を持っている」に過ぎない。この先一番の鍵となるのは、AIが「“手”を持ったとき」だと思う(堀江)

ちなみに「手」の指は5本が最適解だそうだ。物をつかむだけだったら、実は指は2本でできる。それでも3本以上ある理由は何かというと、持ち替えられるから(堀江)

理想形は、労働者=経営者(落合)

会社と労働契約を交わすということは、ほとんどの場合「私がこの会社内で制作したあらゆるプロダクトの権利は、すべて会社に帰属します」と宣言していることに他ならない。つまり“自分の名前を失う”ということだ(落合)

肌感覚や希少価値をつくるために、人類の最先端に寄与する。そのくらいの希少価値があれば、そこを利益中心にしなくても、ほかで回収できる(落合)

「修行」に意味はない。「研究」をしよう(堀江)

「研究」のルーツも、古代ローマかギリシャの貴族層が余暇時間をつぶすためにはじめたことにある。ほかにも音楽など、貴族が考えることは大体が遊びを元にするアートの追求だ(落合)

管理するだけの管理職はAIで十分(落合)

エンジニアは安くなる(落合)

クリエイターの価値は「運営」に広がる(堀江)

中国の芝麻信用をご存知だろうか。芝麻信用は、中国のIT企業・阿里巴巴(アリババ)が運営する電子マネー「支付宝(アリペイ)」を利用する上で活用される、使用者の信用度を数値で算出するサービスだ。信用度を表すこのスコアが高いと、消費者金融で審査がすぐに通ったり、部屋を借りる際に敷金が「なし」になったり、様々なサービスを享受できる(堀江)

交換不能な価値は、他人に訴求するのが難しい。一方、交換不能であることは、価値があるということだ(落合)

「幸福」も「個人」も日本由来ではない(落合)

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100分の1× 100分の1× 100分の1=100万分の1の希少性

という方程式は、これまでにもいろんなところで述べられていますが、正直これを全員がやって良くなるかどうかは眉唾ものです。

著者2人の知名度、信用度が前提となっている部分もありますので、読者はその辺、割り引いて読むといいでしょう。

ぜひ、チェックしてみてください。

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『10年後の仕事図鑑』落合陽一、堀江貴文・著 SBクリエイティブ

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◆目次◆

Chapter0 激動の時代を生きるあなたへ
Chapter1 すべてが逆転するこれからの働き方
Chapter2 なくなる仕事・変わる仕事
Chapter3 生まれる仕事・伸びる仕事
Chapter4 お金の未来
Chapter5 日本の幸福と社会について
Chapter6 ピュアな情熱に導かれた“自分の人生”を生きよ

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