【現代人に足りない力は……?】
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先日、珍しく小さなことで悩んでいたら、焼酎居酒屋のマスターに、「玉砕覚悟でグイグイ行かなきゃ!」と言われて、何か脳内でスパークするものがありました。
「そうだ、今の日本人に足りないのは、グイグイ行く力なんだ!」
そんなことを考えていたら、タイムリーなことに、『グイグイ力』というタイトルの本が送られてきました。
本日ご紹介する一冊は、累計300万部を発行している『TOKYO TRIBE』の漫画家・井上三太さんが語る『グイグイ力』。
必ずしも編集者にすべての作品を理解されたわけではない井上さんが、どうやって漫画家としての人生を切り開いてきたか、どうやって作品や自分の存在をアピールしてきたか、そんなエピソードが綴られています。
著者の芸風でしょうか、なかにはちょっとお下品な表現もありますが、元気が出る内容です。
「才能があるならやる」
「私にピッタリな会社があるなら転職したい」
「出資してくれる人がいるなら起業したい」
「企画書が通ったら執筆したい」
そんなことを言っている暇があったら、さっさと夢に向かって進むべき。
そんな本書の熱いメッセージを、さっそくチェックしてみましょう。
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漫画家になるために一番必要なのは、画力でも、話作りの構成力でも、キャラの組み立て力でもなく、「グイグイ力(人間力)」なんだと。何があっても、一本の作品を最後まで仕上げる「グイグイ力」
“才能”っていうのは、なりたいと思った時点で少しはあるんですよ
すごい繁盛して行列が出来てるラーメン屋の店主は毎日味の研究をしてるんですよ。今、行列が出来てるからって安心せず、常にちょっと塩を足そうかとか、ちょっとスープを軽くしようかとか、って考えてるはずなんです。それで、10年たった時に、同じ塩ラーメンでも実は違う味になってる。それは世間のトレンドに合わせたんじゃなくて、自分自身の探求ですよね。それが10年後でもおいしい塩ラーメンにしてるんじゃないかな
芸人がビジネスを語る本とか話題になるけど、現役のボクサーが世界チャンピオンを目指してる途中に自分のグッズの売上のことを計算してるみたいな感じじゃないですか。そんなボクサー、カッコいいですかね? チャンピオンになれますかね? “好き”からブレないで追求していけたら、それが一番幸せな気がします
一番カッコ悪いなと思うのは言い訳ばっかりしてる人。編集者からOKが出ないから漫画描けないんだとか、忙しいからネームも作れないんだとか。やる人は黙っててもグイグイやっていくんだと思います
「本気で時代を変えられると思ってる人だけが時代を変えられる」ってスティーブ・ジョブズが言ってたけど、確かにスティーブ・ジョブズが言うとおり、世の中がジョブズによってけっこう変わっちゃったじゃないですか、良くも悪くも。だから、僕が思う人生の楽しみ方には“本気”が必要で、その“本気”がスパークする事が一番楽しいんだと思います。それがすごいアドベンチャーになるんじゃないですか
いろんな所に今度は『隣人13号』のネームを3話目まで作って持ち込みを始めたんです。小学館の武藤さんのところにも持っていったけど、「こんな残酷な漫画載せらんない」なんて言われて。「わかってねーな」と思いました
世界中の異性にモテる人も存在しないし、世界中だれにも相手にされない人もいないんです。だったらどんどん誘った方が確率がグングン上がっていくんです
「ヤバいもん」を思いついて、その「ヤバいもん」を作る。それが「評価」されればそれに越した事はないが、万が一「評価」されなくても、我慢汁がドクドクと出ているような高揚感を味わえればそれでいい
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50歳にして拠点をハリウッドに移し、信用「0」から始めた著者が語るから、余計に説得力と迫力があります。
他人の評価を予見して縮こまるのではなく、他人がどう言おうと「グイグイ」行く。
本書は、そんな潔い生き方のヒントを示してくれます。
タイトルも中身も実におバカですが、ぜひ、日本全体に広めたい一冊です。
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『グイグイ力』井上三太・著 ぱる出版
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https://bit.ly/2Hln1eq
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◆目次◆
第1章 「好き」を極めるグイグイ力
第2章 夢をかなえるグイグイ力
第3章 「好き」を広げるグイグイ力
第4章 楽しく生きるためのグイグイ力
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