【上級者の接待術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396616449
本日ご紹介する一冊は、元日本マイクロソフト社長、成毛眞さんによる、接待本。
「成毛さん」と「接待」という取り合わせの妙に、思わず手に取ってしまいました。
読み始めてから52ページ目までは、「外したか?」と思うぐらい平凡な内容ですが、53ページ目ぐらいから、俄然面白くなります。
書店でパラパラめくって、「ダメだ」と思った方には、ぜひ53ページから読み始めることをオススメします。
ところどころ、「それは著者の好みの問題では?」と思うところがありますが、概して上級者向けの、じつに配慮ある接待の心構え、テクニックが説かれており、以前ご紹介した『アンジャッシュ渡部の大人のための「いい店」選び方の極意』同様の良書でした。
※参考:『アンジャッシュ渡部の大人のための「いい店」選び方の極意』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/479739451X/
相手の味の好みを探りながら、ついでに先方の秘書や部下の評価まで上げて感謝されるテクニック、有効な接待プラン、飲み物の選び方、会話の注意点など、かゆいところに手が届く内容で、じつに勉強になりました。
さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。
———————————————–
接待では、テーブルは狭ければ狭い方がいい。なぜなら、テーブルの奥行きはそのまま相手との距離感だからだ
広い空間で小さなテーブルを囲むのがベスト
何が好きか以前に、まず、何はダメの情報を仕入れなくてはならない。どうやって仕入れるかというと、相手に秘書がいるなら秘書に、いないなら部下に聞く、それだけだ
接待当日、好きなジャンル、好きな味を楽しんでいる相手はそこそこ上機嫌のはずだ。そこで「実は御社の◯◯さんに、好みを教えてもらったんです」と内情を明かしたらどうなるか。相手は、なるほどあの秘書や部下はしっかりしているなと評価を上げるはずだ
銀座の高級クラブは接待に向かない
接客担当者、さらにはシェフや板前とあまり仲良くなりすぎても良くない。仲が良くなりすぎると、接待でその店を利用したときにもつい、会話などを通じてその仲の良さがやりとりなどに出てしまい、接待相手だけにアウェイ感を感じさせ、居心地を悪くしてしまうことがあるからだ
接待のプランは「誰かに話したくなる」ものを
二軒目以降は、普段その人が、興味がないことはないが、行く機会がないと感じているところにばかり連れて行っていた
———————————————–
読む人によっては、「ここまでするか?」「こんなお店に行くの?」と思うかもしれませんが、普段多忙な大企業経営者やプレゼントをたくさんもらう著名人相手なら、この手は有効だと思います。
BtoBのビジネスをしている方で、本気で相手と仲良くする必要がある方は、読んでみるといいでしょう。
ぜひ、チェックしてみてください。
———————————————–
『成毛流「接待」の教科書』成毛眞・著 祥伝社
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396616449/
<楽天ブックスで購入する>
https://bit.ly/2HfOFaw
———————————————–
◆目次◆
第1章 接待とは何か
第2章 接待の8割は店選びで決まる
第3章 接待の日の行動マニュアル
第4章 印象に残る飲み会は接待に匹敵する
第5章 嫌な接待はしなくていい
第6章 接待上手になるためのレッスン
この書評に関連度が高い書評
この書籍に関するTwitterでのコメント
同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)
お知らせはまだありません。