【話題のアーティストに学ぶ働き方】
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本日ご紹介する一冊は、「情熱大陸」やSONY「Xperia」、TVCMなどで話題の現代アーティスト、小松美羽さんによる人生論。
著者は、銅版画「四十九日」を足掛かりにプロ活動を始め、24歳の時に、阿久悠のトリビュートアルバムのジャケットを制作。
その後、「新・風土記」が出雲大社に奉納、「天地の守護獣」が大英博物館日本館に永久展示、「遺跡の門番」がクリスティーズに出品・落札されるなど、まさに破竹の勢いでアーティスト活動をしている、話題の人物です。
本書は、著者がどんなことを考えながらプロを目指してきたのか、どうやってチャンスを掴んだのか、どうやって作品と向き合っているのか、本人の言葉で語った一冊。
働く人なら誰もがもっているはずの神聖な気持ちを思い出させてくれる、そんな啓発書です。
本当は繊細な人間なのに、他人の否定を乗り越え、成長していく著者の姿勢に、感動しました。
さっそく、ポイントを見て行きましょう。
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この世界に命をいただいたからには、誰にでも「係」があるはずだ。私はたまたま、絵を通して見えない世界とこの世界をつなげるという「係」なのだと感じている
私はさまざまな土地で、つなげるためのアートを発表してきた。いにしえから伝わる、その土地の人々の祈りの色を作品として描き出すと、それを見てくださった人の魂が共鳴する。そうすると、私は温かい色のエネルギーを受け取り、次の作品を描くことができる
「だって、魂が入っている作品をコレクションしたいから」
(大英博物館アジア部門チーフキュレーター、ニコル氏)
絵が上手になるよりも、祈りのレベルを上げなければならない
尊敬の念によって自分が描いているものとその国をつなげ、ルーツを合致させていきたい。だから私は、外国に行くと、その国の大和力に敬意を払いながら、自分の大和力を発揮したいと願っている
「普通の人はね、画家になんかなれないの。ここに飾ってあるのは本当に氷山の一角の、上の上の上の人たちだからね。画家になるだけですごいけど、美術館に作品が入るような人は、そのさらに上澄みの人たちだよ」見えないものが見えたり、空想の世界に入ってしまうような娘を心配して、母はていねいに説明したのだと思うが、私は耳を貸さなかった
「自分の感受性くらい/自分で守れ/ばかものよ」
絵を描いてもなかなか理解してもらえず、もどかしさを抱えていた頃も、繰り返しこの詩を読んだ
話題になり、ほめてくれる人がいれば、けなす人もいるのは当然だ。学校の批評会でも、ある先生に酷評されたことがあったけれど、小川先生が「小松さんにはオリジナリティがある」と反論してくれた。私自身に対しても、先生はこう言ってくださったのだ。
「誰がなんと言おうと、どんどん行きなさい」
「金がないといって小さな絵ばかり描いているんじゃない。白と黒だけじゃなくて色にも挑戦しろ。食費を削ってでも画材を買え」
(プロデューサー高橋氏)
「バーに飾られていたあの銅版画だけど」
「はい、『かわいい寝顔』です」
「かわいい、っていうよりおどろおどろしいよな。だけど、俺はあれを見て、神を感じた。なんでだろう。神なんてどこにも描かれていない。むしろグロテスクな化け物なのに、不思議と神と子に見えた」私はその時、「神を表現するのに、神さまをそのまま描く必要はないと思います」と答えた
信頼は「現地」で生まれる
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土井は常々、「人はすべからく神のために仕事をすべき」だと思っていますし、「他人の夢を笑うようになったら歳を取った証拠」と自分を戒めています。
本書は、若いアーティストが決意を語った本であり、またスピリチュアル要素も多分にありますが、だからこそ今、ベテランになったビジネスパーソンたちに読んでいただきたい。
こんまりさんがそうであったように、今、日本が海外から尊敬されることがあるとしたら、それは日本人の「思想」しかないと思います。
世界が評価した日本の思想とは何か。われわれはそれをどう表現していくべきか。本書はそれを知るのにピッタリの一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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『世界のなかで自分の役割を見つけること』小松美羽・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
CHAPTER1 つながるためのマート
CHAPTER2 アートの原点
CHAPTER3 「自分の心」を超えていけ
CHAPTER4 大和力を、世界へ。
CHAPTER5 未来のためのアート
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