【テレワークで働き方が変わる?】
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シェアライフ、ミニマムライフを実践していると、いろんなムダに気が付くようになります。
何でわざわざオフィスを構えるんだろうとか(賃料のムダ)、何で通勤しなければいけないんだろうとか(交通費と時間のムダ)、そういったことです。
そもそも、みんな部屋を持っているんだから、そのスペースを使って働いてもらえば、賃料も光熱費も大幅に削減できるはず。
働く側にとっても、子育てや介護などと仕事を両立できる環境ができれば、それに越したことはありません。
そこで考えてみたいのが、最近話題のテレワーク。
本日ご紹介する『あなたのいるところが仕事場になる』は、このテレワークの第一人者として、講演会や導入支援に引っ張りだこの森本登志男さんによる一冊。
先進事例として、著者が関わった佐賀県庁はじめ、カルビー、セールスフォース・ドットコム、東急電鉄、鯖江市、大阪狭山市、大館市、総務省、厚生労働省などの事例も掲載しています。
テレワーク導入の際のポイントや注意点がきちんと書かれており、非常に勉強になりました。
さっそく、どんな内容が書かれているのか、チェックしてみましょう。
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実は日本でも、国が2017年から毎年7月24日を「テレワーク・デイ」と定めて、都内の企業にテレワークの実践を促します。東京オリンピック開催期間中の混雑緩和に備えるとともに、日本の社会の大きな懸案となっている「働き方改革」をこの機に、大きく進めようとしています
テレワークは働く場所によって次のような区分があります。オフィスへ出勤せずに、自宅で仕事をする「在宅勤務」。外出先や交通機関の移動中に仕事を行う「モバイルワーク」。所属するオフィス以外に設けられた拠点で仕事をする「サテライトオフィス勤務」です
在宅勤務やサテライトオフィスでの勤務は、職場にまったく出勤しないことではありません。普段は職場に出勤し、家庭の事情などによって必要なときに自宅やサテライトオフィスで勤務するケースが多数です
以前は出張や外出から戻って行っていた業務を減らせるため、時間を効率的に使えるようになります。それに加えて、外出時に得た情報をすぐに他のメンバーと共有できれば、チームで当たる仕事では迅速な流れを作れます
テレワークを導入することで、オフィスのフリーアドレス化が容易に
テレワークなどに取り組む中小企業向けに、導入にかかった経費を助成する「テレワークコース(職場意識改善助成金)」という制度があります。企業の取り組み内容にもよりますが、一企業に最大150万円までの助成を行います
【カルビー】トップから示された働き方改革のポリシー
1.成果主義
2.会社は学ぶところではない
3.終わったら帰れ
4.個人の成長なくして企業の成長なし
カルビーは新体制の下、人事制度も改革しています。その基本にあるのは、「約束と結果責任(C&A)」、つまり成果主義です。企業は、社員が働いた時間ではなく、社員が達成した結果に対して報奨を払うことになります。社員は年度初めに「私は1年間でこれを達成します」という契約を上司と結びます
「現実生活」や「企業の現場」を支援する場合、企業と消費者の間に介在するもの(B)をかませないと、うまくいかないのです。この役となるのは、日頃、消費者に直接サービスを提供している人たちです。例えば病院、介護施設、給食サービス、学習塾などです。この介在する人たちにICTを使わせないとビジネスは成功しない
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欲を言えば、どうやって情報システムを導入したのか、といった点も踏み込んで書いていただけると良かったのですが、その辺のテクニカルな記述は少なかったように思います。
ただ、実際に導入した場合の効果や懸念点の解消には十分役立つ内容でした。
ぜひ、チェックしてみてください。
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『あなたのいるところが仕事場になる』森本登志男・著 大和書房
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◆目次◆
1章 「働く」にまつわる悩み
2章 テレワーク社会の到来
3章 「働く」の概念を一変させた3つの先進的な組織
4章 「地方」「企業」「働き手」すべてにメリットをもたらすテレワークの可能性
5章 テレワーク成功の処方箋
6章 未来の「働く」は、地域社会で始まっている
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