2017年5月30日

『「疲れない脳」のつくり方』築山節・著 vol.4696

【これは注目】
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「脳のトリセツって読んだことある?」

これは、『脳を活かす勉強法』の著者、茂木健一郎さんが、東京都杉並区の中瀬中学校で講演した際、中学生に尋ねたセリフです。

※参考:『脳を活かす勉強法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569675093/

そう。われわれは毎日脳を使っているのに、その正しい使い方を知りません。

茂木さんの『脳を活かす勉強法』には、その使い方が書いているのですが、ある程度年を取ってきたら、衰えるのが前提、疲れやすいのが前提で、脳と付き合っていかなければなりません。

そこでご紹介したいのが、本日の一冊『「疲れない脳」のつくり方』。

57万部突破のベストセラー『脳が冴える15の習慣』の著者が最新の脳科学に基づき指南した、中高年のための脳の使い方ガイドです。

※参考:『脳が冴える15の習慣』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140882026/

どうすれば脳を疲れさせないで済むか、どうすれば脳をゆっくり休められるのか、どうすれば仕事の生産性が上がるか…。

興味深いノウハウが満載の一冊です。

さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。

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人間の体内時計は、24時間よりも長いリズムに対応する傾向があるため、1日が延びる東から西(たとえば、日本からヨーロッパ)へ移動した場合のほうが、1日が短くなる西から東(たとえば、日本からアメリカ)へ移動する場合に比べ、約20%早く時差ぼけが解消される

◆お休みモードの基本ルール
・光や音を避けてリラックスする
・寝る前には食事は摂らない
・眠れなくても焦らない

◆やる気を起こすためのキーワード
(1)危機感 (2)快感 (3)期待感

◆やることへの心理的ハードルを下げる方法
・物事を具体化、明確化する
・小さな一歩から始める

人は誰でも、何もしないで止まっているときが一番気が重いものです。理由は、理性が働かず、感情ばかりが動いているからです

◆小さな一歩習慣 具体策
(1)事の時間を短くする
(2)場所・場面を限定する
(3)一度にひとつの作業だけやる
(4)プロトタイプをつくる
(5)難易度を下げる

「自分にとって価値があること」「成果には自信があること」をしているときには、誰でもポジティブな気持ちになれるもの

安全地帯をつくるためには、とにかく、自分が確実にできることに目を向けてみましょう

◆何事も上達するには、次の2つの過程が必要
(1)練習 (2)それを整理する時間(オフの時間)

◆長く安定的に仕事をこなす秘訣
・ゆっくり仕事をする
・確実に仕事をする
・多少仕事を残す

◆脳の働きを最高にするための約束事
(1)仕事は簡単なものから始める
(2)嫌なことはなるべく早く終える
(3)集中できる時間は10分

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「具体化、明確化」「小さな一歩」は、『エグゼクティブ・ダイエット』にも導入した考え方ですが、著者によれば、これによって心理的ハードルが随分と下がるそうです。

何ごともやり切るには、持続する無理のない考え方が必要。

本書は、脳を生涯にわたって活用したい人のためのノウハウ集です。ぜひ読んでみてください。

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『「疲れない脳」のつくり方』築山節・著 PHP研究所

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◆目次◆

第1章 冴えた脳をつくるために欠かせない「オフ」の時間
第2章 なぜ長時間労働では、成果が出ないのか?
第3章 今日から実践できる!脳の健康習慣
第4章 あなたの脳の進化を止めてはいけない

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