【投資家・就活生におすすめ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062729830
今の時代は、業態変革を起こしている会社、業界の垣根を超えたビジネスを展開している会社しか大きく伸びることはありません。
であれば、投資家や就活生は、業界ごとに分けられた分析だけを読んでいても不十分。
あたらしい切り口で企業分析した本が必要になるのは必然でしょう。
そこで本日ご紹介する一冊は、世の中の最先端の動きを反映し、斬新な業界分類に挑戦した企業研究本。
以前、ご紹介して反響のあった、『みんなが知らない超優良企業』の待望の第2弾です。
※参考:『みんなが知らない超優良企業』田宮寛之・著 講談社
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<前著よりも非上場企業を積極的に取り上げた>とのことなので、今すぐ投資できる案件は限られているのですが、将来のIPO、M&A次第では「読んでおいて良かった」本になるかもしれません。
<19世紀は「鉄の時代」、20世紀は「プラスチックの時代」、そして21世紀は「木の時代」>
木材から作られるCNF(セルロースナノファイバー)関連の企業も要注目です。
どんな企業が紹介されているのか、さっそくチェックしてみましょう。
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木材やパルプを取り扱う技術を持つ製紙メーカーがCNFの分野をリードしている。製紙メーカー国内2位の日本製紙は、2015年10月にCNFを使った大人用紙オムツを業界で初めて市場に送り出した
国内製紙業界トップの王子ホールディングスは、すでにCNFのジェルや粉末をサンプルとしていろいろなメーカーに提供している。自動車、航空機、電機メーカーなど200社程度と秘密保持契約を結びつつ、新製品の共同開発について検討している。CNF100%の透明シートの開発にも取り組んでおり、ガラス並みの透明度を実現。透明シートでは他社より先行している。2017年からは増粘剤用のCNFの販売を開始する
製紙メーカーのみがCNFを生産しているのではない。京都に本社のある第一工業製薬は工業用薬剤のトップメーカー。界面活性剤、ウレタン、樹脂用添加剤などを製造しており、技術力の高さには定評のある企業だ。同社のCNFは三菱鉛筆のボールペン「ユニボール シグノ UMN-307」のインクに使用されている
消防車製造のトップメーカーは大阪府に本社があるモリタホールディングス。同社は1910年に、日本で初めてガソリンエンジン付き消防ポンプを開発した。それ以来、ずっと消防車メーカーのトップを走り続けている。現在、消防車市場における同社のシェアは50%以上で、はしご車に限れば90%を超える(中略)2016年にはフィンランドの同業、ブロント・スカイリフトを買収した(中略)ブロントを取り込むことでモリタホールディングスのアジア展開がやりやすくなった
アフリカの人々の間で最も人気がある日本企業といっても過言ではないのが、2004年に設立されたビィ・フォアード(非上場)。同社は越境EC(電子商取引)サイトによる中古車輸出を手掛けている
なぜ、低カリウムレタスなのか。実は腎臓病患者は生野菜をあまり食べることができない。腎臓に障害があると、カリウムを排出することが困難になり体内に蓄積される。カリウム濃度が上昇すると不整脈や血圧低下などを引き起こす。腎臓病患者はサラダを楽しんで食べることができないが、富士通のレタスならば安心して食べられる。国内には腎臓透析患者が30万人、慢性腎臓病患者は1300万人もいるので、低カリウムレタス市場は大きい
ヤシノミ洗剤で有名なサラヤ(非上場)が製造販売する甘味料「ラカントS」の売り上げが大きく伸びている
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本書を読むと、ビジネスにはまだまだフロンティアがあるなと希望が持てます。
それが投資を通じてなのか、就活を通じてなのかわかりませんが、みなさんを、そしてこの国を豊かにしてくれる企業が、きっとこのなかにあるはず。
ぜひ前著と併せて買ってみてください。
『四季報』だけでは得られない、新たな視点が見つかるはずです。
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『無名でもすごい超優良企業』田宮寛之・著 講談社
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<楽天ブックスで購入する>
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◆目次◆
第一章 日本発、夢の新素材を生み出す企業
第二章 天変地異と闘う防災企業
第三章 最後のフロンティアで活躍する企業
第四章 世界を食糧危機から救う企業
第五章 「日本」を輸出する企業
第六章 QOL向上に貢献する企業
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