【世界No.1、ジョー・ジラードのセールス哲学】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894518120
本日の一冊は、15年間で通算13001台の自動車(新車)を販売し、今なおその記録を破られていない世界No.1のセールスマン、ジョー・ジラードによる全米100万部突破のベストセラー。
デトロイトの下町で貧しいイタリア移民の家に生まれ、学歴は高校中退。
8歳から靴磨きを始め、その後、約40の仕事を経験し、シボレーの販売代理店でセールスマンの道へ。
現役時代は1日最高18台、1カ月最高174台売ったという伝説のセールスマンがそのノウハウを公開した、ということで日本でも話題になりましたが、今回その本が新書になったようです。
冒頭約80ページは、著者の身の上話とセールスの心構えで終わりますが、その後、随所に出てくるテクニックがすごい。
電話帳のリストに電話をかけ、たった2分でセールスに必要なありとあらゆる情報を聞き出し、見込み客化する方法、受け取っている請求書から見込み客を見つける方法など、チャンスを逃さない著者の姿勢、そして鮮やかなセールストークには、本当に頭が下がります。
ブログやSNSが全盛の今日に、もし、ジョー・ジラードがまだ現役セールスマンだったら、おそらくギネス記録も塗り替えられていたでしょう(著者は世界No.1セールスマンということで、12年連続でギネス記録を達成)。
売れないと嘆いている営業マンがいたとしたら、それは売った相手をその後も大切にしないから。
一度できた縁を生涯大事にするジョー・ジラードの姿勢を見ていると、セールスで一番大切なものが、おぼろげながら見えてきます。
ノウハウを超えるノウハウ、そして心構えに、思わずうなる一冊。
まだ読んでいない方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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セールスマンが物を売ったとき、そこに敗者は存在しない。売買がうまくいけば、買い手も売り手も勝者なのだ
もし自動車業界で言うように、「顧客のテールライトを見送ったとき」にセールスが終わる、と思っているとしたら、あなたは想像もつかないほどのチャンスを逸することになるだろう。
だが、もしセールスが「終わりのない継続的プロセス」であることを理解できたら、あなたは一流のセールスマンになれる
車を買ってくれた一〇人のうちおよそ六人は、前にも一度は買ってくれたことのある人だった
もし相手から金と友情の両方を得られなければ、あなたのビジネスはそう長くは続かない
惨めな子供時代だったが、忘れようとは決して思わない。
だから膝をついて靴磨きをしている九歳の頃の写真を拡大して今でも持っている
断られるのはいい気分ではない。しかし、まもなく私は声を掛ける数が多いほどたくさんの契約が取れることに気づいた
人は誰でも、結婚式や葬式に招待するくらい大事な知り合いが二五〇人いる
私がぜひとも伝えたいことはこうだ。
“「仲良しクラブ」には加わるな”
もしすでに一員になっていたら、そっと抜けた方がいい。
別の悪い習慣や態度も身についてしまうからだ
ずらりと並んだ有望な見込み客の名前ほど、セールスマンが持つ価値のあるものはない
もう一つ、見込み客が見つかるソース(情報源)がある。
それは、自分が受けとっている数々の請求書だ。
どういうことかと言うと、物を買ってあげた相手は、自分の売っている物を買ってくれる見込みが大きいということだ
顧客リストに載っている人には毎年十二通の郵便を送る。
それぞれに違う色と形の封筒を使う。受けとった人は何かと思う。
封筒の表には会社名は決して書かない。見ただけでは中身が想像できない。
ポーカーと同じで手の内を見せてはいけないのだ
顧客をつかむには顧客を使う
客の持ち物をほめれば、商品も気に入ってくれる
どんなものを売っていようと、商品をデモンストレーションする方法を見つけるべきだ
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『私に売れないモノはない!』フォレスト出版 ジョー・ジラード・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894518120
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◆目次◆
第1章 敗け続けた人生の終わり。勝ち続ける人生の始まり
第2章 「欲求」それがすべての始まり
第3章 売り手も人間。買い手も人間
第4章 ジラードの二五〇の法則
第5章 「仲良しクラブ」は時間のムダ
第6章 身内に売り終わった後、誰に売る?
第7章 観覧車の席を絶え間なく埋め続ける
第8章 ジラード流、商売道具の使い方
第9章 ダイレクトメールを読ませる効果的な手法
第10章 顧客をつかむには顧客を使う(ほか)
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