【ラジオDJ秀島史香さん、初の著書!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4023315818
本日の一冊は、土井も聴いているJ-WAVE「GROOVE LINE」のDJ、秀島史香(ひでしま・ふみか)さんの初の著書。
良い印象しかない秀島さんの、「なるほどな」と思う、丁寧な気遣いと対人ノウハウ。
アナウンサーやDJが書いた話し方の本は、山ほどありますが、これは人としてどうあるべきかを教えてくれる、優れた本だと思います。
……と、そんなことを書いていたら、オビに高田純次さんが推薦文でこんなことを書いていました。
<あの、秀島史香さんが本を出す。もう、読まなきゃ人間としてダメでしょう!!>
相変わらず適当ですね(笑)。
でも、「人として」が学べるのが本書最大の魅力なのは、その通りだと思います。
「人として」人にどう接するべきか、どう相手の思いを受け止めるべきか、何をどう準備すればいいのか。
ノウハウはもちろんですが、何よりも本書全体を流れている「空気」の気持ち良さに、すっかりやられてしまいました。
即座に「買え!」と言いたいところですが、まずは冷静に、ポイントをチェックしてみましょう。
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目と目が合ったときに、いかに「あ、歓迎されているな」「この人となら楽しく話せそうだな」と思ってもらえるか
忘れがちだけど、大事なポイントは、目線の高さを揃えること
アーティストの松任谷由実さん、DREAMS COME TRUEのお二人、石井竜也さんなど大物と言われる人ほどオンエア前から上機嫌。もしくは、機嫌よく振る舞おうとされている方が多いのです
第一印象は、言葉を交わす前の表情で決まる
「髪切った?」たったこれだけの言葉で、「あなたに関心がありますよ」ということを示しています
相手のグルーブに飛び込む
インタビューを通して、「この人と話すとすごく気持ちいいな」と思う方にたくさん出会ってきました。あらためて、その共通点を探っていくと、思い当たることがあります。それは、こちらが投げかける質問の答えが必ず「はい」から始まることです
真下さんは、相手の意見に対して「そうですね、でも」と返すのではなく、「そうですね、一方で」と、「一方で」という言葉を使っていたのです(真下さん=真下貴アナウンサー)
自分が持っている専門知識の中から相手が喜びそうなものを探す。
相手にとって有益な情報はなんだろうかと考える
「雨、嫌いです」と直感的に思ったままを言うのではなく、「雨が降って私はこんなことがありましたが、あなたは?」と、いかにポジティブな方向で語れるか。そして相手の価値観にも耳を傾けられるか
私にはひとつ、人生のテーマがあります。それは、「人に道を聞かれやすい人になること」
下調べから一歩進めて「自分の言葉」を用意する
ピリピリした空気を破るのは、あえて無邪気になれる勇気
切り返し力アップの強力な助っ人は、ことわざ・慣用句の辞典
失言をしてしまったときは、逃げないで言葉を尽くす。その態度こそ相手に伝わる
人を見るときはおへそごとその人のほうを向く
誰も置いてけぼりにしない
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原理原則、心構えだけでも読み応えがありますが、個人的に勉強になったのは、著者が歌手のJUJUさんをゲストに迎えた時の下準備。
「JUJUさんといえば、アメリカ・ニューヨークでの音楽修業」
というところから連想して、「番組が放送されるのは秋」→「今の季節はセントラルパークがキレイだろうな」→「セントラルパークを舞台にした映画」→「『プラダを着た悪魔』に出てきたコーヒー」、「最近はどんなものがはやっているのかな」と次々と質問の切り口を見つけて行く。
このインタビューの手法は、じつに勉強になりました。
タイトルは『いい空気を一瞬でつくる』ですが、最初から最後まで、期待を裏切らない、気持ちの良い一冊でした。
ぜひ、読むことをおすすめします。
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『いい空気を一瞬でつくる』秀島史香・著 朝日新聞出版
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◆目次◆
第1章 「話すとなぜか気持ちいい」人たちが心がけていること
第2章 「明日あの人に会う」ときに私がしていること
第3章 どんな「想定外」でも大丈夫!
緊急事態にも揺るがない「切り返し」の方法
第4章 「また会いたい」と言われる人に共通すること
第5章 もう困らない! 一生使える話題の拾い方・見つけ方
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