【社会人の教養51の言葉】
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2/14の「ビジネスブックマラソン」で、『一気に英語力がグレードアップする100の英単語』をご紹介した際、いかにビジネスパーソンにとって語彙力が大事か、という話をしました。
※参考:『一気に英語力がグレードアップする100の英単語』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794222505/
念のため、もう一度おさらいしておきましょう。
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ベストセラーとなった『ビジネスパーソンの英単語帳』で、著者の関谷英里子さんが、単語選びの重要性を訴えていました。
※参考:『ビジネスパーソンの英単語帳』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887597819/
また、弊社のセミナーにいらっしゃったNHKラジオ『実践ビジネス英語』講師の杉田敏さんは、「教養とはボキャブラリーだ」とおっしゃっていました。
そう、われわれが誰かを評価する時、ボキャブラリーというのは結構重要なのです。
その人がどんな単語を使って話をするかが、評価を左右する。
となれば、単語を学ばない手はありません。(…以下略)
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もちろん、このことは、日本語でも同じです。
そこで本日ご紹介したいのは、社会人としての知性と教養を感じさせる「51の言葉」を紹介した、注目の教養書。
著者は、大東文化大学文学部准教授の山口謠司さんです。
「乖離」「概ね」「敷衍」「忖度」「斟酌する」「溜飲を下げる」
「惹起」「偏頗」「雅致がある」「釣果」など、社会人が知らない、
あるいは間違って覚えている単語を、丁寧に本来の意味、歴史まで含めて解説しています。
さっそく、いくつかピックアップしてみましょう。
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「頭がいい」という言葉は、「機知に富む」などの表現に言い換えたほうがいい
「その大事なご用件を承りました」というようなときに使う「承る」という漢字と合わせて、「拝承いたしました」と伝えれば、品格を感じさせる美しい表現になります
「なるほど」という言葉は、室町時代末期、江戸時代初期頃から俗語として使われている言葉で、公式の場では使わないほうがいい
最も品格を感じさせるのは、「仰るとおり」
「格別」という言葉は、使うと大人の雰囲気、あるいは品格を醸し出すことができるものです。たとえば、食事に行ったときなどに「おいしいですね」と言うのと、「格別ですね」と言うのとでは、
その言葉を聞いた人の印象は大きく違います
「概説」「概ね」には、さらに深い意味が隠されています。それは、『日本書紀』などで使われている「概ね」の用法で、「一番大事なところ」という意味を表すのです
「敷衍(敷延ふえん)」というのは、「抽象的なことを、具体的に」説明することを言います
「忖度」の意味ですが、これは「他人の心を推し量ること」
たとえば広く人を愛するというのに「博愛」という言葉がありますが、これを「汎愛」と書くと、もっと大きくあふれるような愛で人を愛するというような意味になるのです
「忖度」という言葉が「相手の心を推し量る」ことを主に言うのに対して、「斟酌」のほうは、「相手の心を推し量った上で、それに処置を施す、対応する」という行動が入っている
「宥和」とは「相手の態度を大目に見て仲良くすること」
実は「辛抱」という漢字は、当て字で、本当は「心法」と書くのが正しい
偏頗(へんぱ)──「えこひいき」という言葉は子供じみている
ぴったりの風雅な趣があるものが見つかったら、「雅致があるな」と表現してみてください
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終章には、語彙力を高める方法が具体的にかかれているのですが、特に勉強になったのは、「古い新聞や雑誌を読むこと」です。
確かにいまどきの本を読むよりも高度な語彙に触れることができそうです。
さっそく、代官山の蔦屋書店に行って、古雑誌をめくってみようと思います。
会話で知性を感じさせる人になるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』山口謠司・著 ワニブックス
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◆目次◆
第一章 「この人できる!」と思われるための語彙力は、誰にでも身につけられる
第二章 最低限知っておきたい「知性」と「教養」を感じさせる語彙
第三章 「会議」「プレゼン」「交渉」「打ち合わせ」で結果が出る便利な語彙
第四章 よく聞くけど、しっかり意味がわかっている人は少ない語彙
第五章 そもそも間違って覚えている可能性が高い語彙
第六章 心の状態をうまく“表す”“伝える”ための語彙
第七章 社会人としての評価をもっと上げる語彙
終 章 こうすれば、語彙力は自然に高まっていく
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