【政財界のリーダーが信奉した人生哲学とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/478161504X
本日ご紹介する一冊は、政財界のリーダーたちに多大なる影響を与えた、陽明学、東洋政治哲学、人間学の権威、安岡正篤氏の名言集。
経営コンサルタントであり、中国古典や成功哲学に詳しい、池田光氏が解説を書いています。
見開き右ページに安岡正篤氏の名言、左に池田光氏の解説が載っているという構成で、全部で150の名言が収められています。
ビジネスで成功するための原理・原則はいつの時代も変わらないと思いますが、本書は、その根っこの部分を書いた内容。
行き詰まった時や、自分を修めたい時に読むと効果的でしょう。
前半部分では、「人物を創る」ということでどう自分を向上させていくかが説かれており、中盤では人間との付き合い方や人間学、後半には、「古典に学ぶ」ということで、儒学や老荘思想、陽明学から学べることなどがまとめられています。
いずれの名言も味わい深く、時折目からウロコの言葉もありました。
一体、どんな名言が収められているのか。
さっそくチェックして行きましょう。
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昔から「四耐」という言葉があります。四つの忍耐、一つは冷やかなることに耐える。人生の冷たいことに耐える。第二は苦しいことに耐える。第三は煩わしいことに耐えること、第四は閑に耐える。この閑、退屈に耐えるということが一番難しいことです
世の中には長所が短所の人間があり、短所が長所の人間もある。この短所が長所の人間程偉大なる人物であります
人物たることの第一の条件は理想を持つということであって、理想を持つとその理想に照らして現実に対する反省批判というものが起って来る。即ち「見識」というものが生ずるのであります
人間の精神というものは、それが低い場合に何かに衝突する
時というものは、機というものの連続であります。だから、時というものをとらえようと思うなら機をとらえなければならない
真に新しいものは、必ず古いものから生まれるのでありまして、突如として出るものではない
私淑する人物につれて、持つべきものは、愛読書、座右の書
道というものは一番実践的なものだ。道によらなければ我々はどこにもゆけない。人生またしかり。そこで、道を学ぶということが人生の根本である
心が照らされるのではなくて、心がすべてを照らしてゆくような学問をしなければならない
人の創造力の弱いときは、したがって環境を重く見なければならない。環境が悪化してくれば、人を重く見なければならない
あの人は真面目な人で、他人をだまさないから信用ができる、というふうに世間から信用されると財はいくらでも流通しますから、金が不足だということはありません。金が足らないということは信が足りないからです
挨とか拶とかの意味は、もともと“物がぶつかる、すれあう”という文字で、物事がぴったりすることを「挨拶」と言います。相手の思っていることに、ぴたりと的中するような言葉が出なければならない
そもそも学問・学習というものは、時々これを習うのではなくて、その時代、その時勢に剴切に(ぴったりと適切に)勉強してこそ学問・学習と言えるので、時代・時勢を離れて学習したのでは空理・空論になってしまう
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マーケティングに携わる人間として、一番刺さったのは、この言葉。
<時というものは、機というものの連続であります。だから、時というものをとらえようと思うなら機をとらえなければならない>
そして、一個人として刺さったのは、以下の言葉でした(笑)。
<人間の精神というものは、それが低い場合に何かに衝突する>。
やはり人間性を高めることは、ビジネスパーソンにとって必須のことですね。
背筋がピンと伸びる一冊です。ぜひチェックしてみてください。
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『運命を思いどおりに変える言葉』
安岡正篤・著 池田光・解説 イースト・プレス
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◆目次◆
第一部 人物を創る
第一章 品格をつくる
第二章 新しい自分に生まれ変わる
第三章 こころを磨く
第四章 人とのつきあい方
第二部 活学のすすめ
第五章 人間学を学ぶ
第六章 ものの見方、考え方
第七章 運命を変える
第八章 人を動かす、世の中を動かす
第三部 古典に学ぶ
第九章 本の読み方
第十章 儒学に学ぶ
第十一章 老荘に学ぶ
第十二章 日本の先哲に学ぶ
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