2016年12月4日

『自分の時間を取り戻そう』ちきりん・著 vol.4519

【ちきりんが語る時間論】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478101558

本日ご紹介する一冊は、元外資系企業勤務で、ブログ「Chikirinの日記」の著者であり、『自分のアタマで考えよう』をはじめ、数々のベストセラーを出している文筆家、ちきりんさんによる時間論。

※参考:『自分のアタマで考えよう』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478017034

最近は、国全体で「どうホワイトカラーの生産性を上げていくか」が問題になっていますが、そこに切り込んだ一冊です。

著者いわく、
<今、社会が急速に「高生産性社会」へとシフトし始めている>。
<これから世の中に存在するあらゆる資源は、今までよりはるかに高いレベルで有効活用されるようになる>。

われわれもその潮流の中にいるわけで、だとすると、個人も自分の生産性を考えざるを得ない。

では、どうすれば、生産性を上げられるのか? どうすれば時間を有効活用できるのか?

本書には、そのヒントが書かれています。

さっそく、いくつかポイントを見て行きましょう。

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アマゾンやグーグルが次々と投資をしている分野、そしてそこから生み出される驚異的な成果を見ていると、世界全体のお金の使い方としては彼らに納税をさせるより、研究開発のために自由に使ってもらったほうが人類のためになるのではないか、だってそのほうがはるかに生産性が高いじゃん、と思えたりもするのです

もしふたりの美容師がひとつの美容院を、朝と夜の12時間ずつに分けて借りられたらどうなるでしょう? 都会では夜遅くや早朝に美容院に行きたい人もたくさんいますよね? そういう場所では家賃も高いのだから、24時間をふたりの美容師が分けて使えば、家賃負担は半分ですみます

月1万円の家賃上乗せで通勤時間を30分短縮できるなら、月に20時間の余裕時間が手に入ります

大事なのは無駄遣いを減らすことではなく、価値ある支出を増やすこと

仕事以外のこともスケジュール表に書き込む

ひとりにすべてを求めないことで生産性を上げている

気乗りしない人付き合いを止めるのも、生活の生産性を高めるのに効果的

◆時計の家計簿をつける
使途不明時間の存在しない正確な記録ができあがったら、その中から「これは止めたい」「完全に止めるのは無理だが大幅に減らしたい」と思える項目をピックアップします

消費者が「生活のこの部分の生産性をもっと上げていきたい。私はこんなことに長い時間をかけたくはないんです!」と積極的に声を上げることが大切です。そうすれば、企業は生産性を高めることに役立つ商品やサービスをより積極的に開発するようになり、結果として社会の高生産性シフトがさらに進んでいくこととなるのです

現金というのも生産性の低いシステム

すべての企業が生産性に敏感になれば、いわゆるブラック企業(ブラック職場)はこの世から消えていきます。人間の時間を大量投入することが不可欠なビジネスというのは原理的に生産性が低くなる

今後は、プロジェクトごとに必要な技術や知識を持つスタッフが集まってチームを組む──そんな働き方が増えると予想する人もいます。クラウドワーキングサイトやフェイスブック・グループなどができ、プロジェクトごとにメンバーを集めることが、昔よりはるかに容易になったからです

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「生産性」という切り口で世の中を見るだけで、こうも見え方が変わるかと、驚きました。

本書には、ちきりんさん個人の生産性アップの秘訣なども書かれているのですが、なかでも「時計の家計簿」は勉強になりました。

ぜひ、チェックしてみてください。

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『自分の時間を取り戻そう』ちきりん・著 ダイヤモンド社

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478101558/

<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01N0GELY0/

<楽天ブックスで購入する>
http://bit.ly/2gzLNtE

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◆目次◆

序 「忙しすぎる」人たち
1 高生産性シフトの衝撃
2 よくある誤解
3 どんな仕事がなくなるの!?
4 インプットを理解する 希少資源に敏感になろう
5 アウトプットを理解する 欲しいモノを明確にしよう
6 生産性の高め方1 まずは働く時間を減らそう
7 生産性の高め方2 全部やる必要はありません
8 高生産性社会に生きる意味
終 それぞれの新しい人生

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