【注目です】
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「21世紀最大のビジネスは観光産業である」と言われていますが、その理由は、世界規模で増え続ける人口と情報ネットワークです。
インターネットがあれば、カタログ感覚で旅行先が選べ、宿泊やレストランの予約ができる。円安の追い風もあり、いまや観光ビジネスは日本でも花盛りです。中国人による「爆買い」も、すっかり流行語となりました。
先日ご紹介した『「爆買い」後、彼らはどこに向かうのか?』にもありましたが、この流れは今後、地方に向かうと見られています。
※参考:『「爆買い」後、彼らはどこに向かうのか?』
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つまり、地方の旅館やホテル、飲食店、小売店に大きなチャンスがやってくるのです。
そこで読んでおきたいのが、本日ご紹介する『ネット活用でここまで変わる!外国人観光客を呼び込む方法』。
2004年からインバウンドコンサルタントとして活動している著者が、どうやって外国人客を集客するか、どうやって自社のサービスをアピールするか、そのポイントを示しています。
外国人の集客には、OTA(Online Travel Agent)の攻略が不可欠ですが、そのノウハウも書かれています。
さっそく、その内容をチェックして行きましょう。
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最近ではインターネットでの情報の増加により、これまで注目を浴びていなかった温泉地や日本人の間でもあまり知られていない観光地への外国人客の訪問が増え続けている
欧米からの旅行客がメインのカテゴリを、私はリアルFIT(For sign Independent Tourist)と呼んでいます(中略)十数年前からインターネットで航空券購入、宿泊予約が自在にできるようになってから、ネットFIT市場は全世界で急速に拡大しました
OTAはOnline Travel Agentの略で、インバウンドにおいては多くの場合、海外発祥の予約サイトを指します。現在の世界三大OTAといえば、ブッキング(Booking)、アゴダ(Agoda)、エクスペディア(Expedia)です
ブッキングのビジネスモデルは、予約手続き時にユーザーが宿泊料を支払う必要がなく、また多くの場合、直前までキャンセル料が無料となっているため、一定の割合でキャンセルが発生してしまいます
バックパッカーに人気のホステルワールド
コミッション(販売手数料)は他のOTAと同水準の12%ですが、予約の時点でデポジットとしてその12%を先にクレジットカードで決済するので、キャンセル、変更、ノーショウ(不泊)の率が格段に低いのが特長です
「今日は、高山、明日は名古屋と伊勢に行くので、今回の旅行では岐阜駅を拠点にしている」とそのカップルが言っていたのが、とても印象に残っています。それだったら大都市の名古屋を拠点にするのが普通じゃないかと思うのは日本人の発想であって、彼らにとってみれば岐阜駅のホテルを拠点にするほうが旅を満喫できると言うのです
なぜ素泊まりのニーズが高いのかというと、旅行予算に制約があるというよりも、そもそも外国人の旅行者は、欧米系を中心に、「2食付で宿泊をするという旅行習慣がない」こと、また日本での慣れない長距離移動のため到着時間が読みづらく、「料理の提供時間に間に合わない懸念がある」こと、などが挙げられる
トリップアドバイザーのランキングと投稿内容を見てから泊まる旅館ホテルを探す外国人旅行者が増え続けている
中国最大の飲食店クチコミサイト 月間2億人が利用する「大衆点評」中国語ができる知人などに、大衆点評の登録をお願いしてみましょう
外国人に対しては画像の鮮度、豊富さ自体が差別化できるポイント
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本業がコンサルタントということで、若干コンテンツの出し惜しみ感はあるのですが、ここで紹介されているOTA、海外クチコミサイトを活用するだけで、十分効果はあるはずです。
後半には、著者が支援したクライアントの例も載っており、その取り組みはぜひ参考にしたいところです。
インバウンドの波に乗って業績アップしたい方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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『ネット活用でここまで変わる!外国人観光客を呼び込む方法』小野秀一郎・著 日本実業出版社
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◆目次◆
第1章 いまインバウンド市場に大きな変化が起きている
第2章 インバウンドを武器にするための考え方
第3章 実践! インバウンド集客術
第4章 宿泊施設と飲食店の集客事例
第5章 インバウンド集客についてのQ&A
第6章 これからのインバウンドの話をしよう
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