【結果を出す人の組織内行動】
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本日ご紹介する一冊は、ベンチャー、スタートアップ専門の転職エージェント、株式会社キープレイヤーズの代表、高野秀敏さんによるベンチャーでの働き方。
土井もアマゾンの立ち上げ期に働いていたのでよくわかりますが、確かに大企業とベンチャーでは、働く上での作法が「ちょっと」違います。
大企業では良しとされた前例踏襲が疎まれたり、保守ゆえの批判精神が「使えない」と烙印を押される原因になったりするのが、ベンチャー企業の世界。
本書で紹介されている「作法」、これからベンチャー、スタートアップに転職する人、出向やM&A、取引などで関わることになる人は、ぜひ押さえておくといいでしょう。
本書で紹介されている「作法」は全部で5種類あります。
詳細は、以下の通りです。
「目標設定」の作法
「任務遂行」の作法
「指示対応」の作法
「連帯形成」の作法
「職務越境」の作法
・「頭脳」になるな「手足となれ」
・評論家は今すぐ退場せよ
・「前の会社ではこうだった」はNG
などは、大企業から転職した人がやりがちなので、注意するといいでしょう。
また、自由闊達と思われるベンチャーですが、じつはワンマン経営者の影響力が絶大で、それゆえに守らなければならないルールもあります。
・「セカンドペンギン」になれ(ファーストペンギンは経営者)
・「顧客」より「経営者」を見ろ
・「正解なのか?」ではなく「正解にする」のが仕事
・「ブリリアントジャーク」になるな(有能だけど、協調性がないやつ)
この辺を押さえておけば、まあしくじることはないはずです。
ベンチャーは人手が足りなくて、スピードが求められる。それゆえの作法も書かれています。
・仕事の「優先順位」を自分で決めない
・「採用」するのもあなたの仕事
・「社長のボール」も奪いにいけ
また、不安定なベンチャーを降りるタイミングや、去った後でも信用が残るための「作法」も書かれています。
一番印象に残ったのは、この作法です。
・振り回されても、他者を振り回すな
経営者にどんな理不尽を言われても、周囲をそれに巻き込んではいけない。
長くビジネスパーソンとして活躍する上で、大切なことも書かれています。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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「結果」より先に「裁量」を求めるな
「人」を頑張る理由にしてはいけません
ベンチャーに転職した途端、前職では簡単にアポが取れていた相手とも突然会えなくなってしまう。こんなことは日常茶飯事です
「頭脳」になるな「手足となれ」
自分の意図とは異なるやり方で勝手に動かれたり、ましてはそれを他の社員に「布教」されたりしては困ります
評論家は今すぐ退場せよ
一発退場をくらう「最悪の口癖」「前の会社ではこうだった」
違う環境でも同じ結果を出せる「再現性のある仕事」をできる人が、本当に仕事ができる人
型や仕組みがないなら、あなたがつくりましょう
効率を追い求めることで、礼儀のない人になってはいけません
「納得感」なんて求めてはいけない
「顧客」より「経営者」を見ろ
振り回されても、他者を振り回すな
自分の「評判」は自分で守ろう
仕事の「優先順位」を自分で決めない
宿題を締め切りギリギリにやって許されるのは学生まで
人に動いてもらいたいと思うなら、まずはあなたが人のために動きましょう
他者を巻き込むのと同じくらい、他者
に「巻き込まれる」ことも大事
「採用」するのもあなたの仕事
「社長のボール」も奪いにいけ
いかなる場合も「筋を通す」ことは必要
未来はいつだって「快適ではない場所」から生まれる
「何人辞めた」ではなく「誰が辞めた」が重要
経理や人事の人が辞めるときは何か裏がある可能性があります
ベンチャーが成功するために必要なのは、なんとしても事業を継続させる意地ではありません。見切りをつけて別の可能性を探る勇気です
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ベンチャー企業で働く人の行動原則を書いた本ですが、いつか起業したいと考える人も、読んでおくといいと思います。
著者の若い頃のエピソードも書かれており、興味深く読めました。
ぜひ、読んでみてください。
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『ベンチャーの作法』高野秀敏・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
はじめに 「結果がすべて」の世界の歩き方
第1章 結果がすべてをつれてくる 「目標設定」の作法
第2章 評論家は今すぐ退場せよ 「任務遂行」の作法
第3章 誰の期待に応えるべきか 「指示対応」の作法
第4章 他者への期待を捨て去る 「連帯形成」の作法
第5章 落ちたボールを拾いにいけ 「職務越境」の作法
終 章 あなたが群れを抜けるとき
おわりに やがて世界を変える皆さんへ
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