【八王子きぬた歯科の成功哲学】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041146410
本日ご紹介する一冊は、インパクトのある看板広告で一躍有名になり、「伝説の看板王」の異名を取る、八王子のきぬた歯科、きぬた泰和氏による自己啓発書です。
BBM読者から熱烈な推薦があり、読んでみたのですが、確かに面白い。
福島県で祖父が戦後にキャバレー経営、自身は矢沢永吉の『成りあがり』に影響を受け、金持ちになろうと思ったという著者が成功の哲学を語る、じつに愉快な一冊です。
※参考:『成りあがり』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041483034
<未熟といえばそれまでだが、国立の医学部というブランドを得て、美容整形外科かなにかになり、金をたんまり儲けて、エルメスを着て、フェラーリに乗って、都内の豪邸に住み、夜な夜な遊びまくるというような、笑えるストーリーを本気で描いていたのだ>
歯に衣着せぬ物言いで、自身の動機と失敗の歴史、反骨の哲学を語る、愉快痛快な一冊で、これは経営者ならずとも刺さる内容だと思います。
<たかが学歴の価値などどんどん減損していく>
<自分が本当に追い詰められたとき、救いの手を差し伸べてくれる者は「誰もいない」>
<あまりに多くの人が、他人の人生に感動し過ぎ>
<望むものを得たいなら声を上げろ>
<つねに己を磨き、つねに金になるネタを探す>
ギラギラした著者の思想にグイグイ引き込まれて一気に読んだ後、「あ、いわゆる自己啓発書だったな」と気づくのですが、その頃には、すっかりやる気になっている、そんな本です。
著者の失敗の歴史や、目立ってバッシングされた過去、その時どう考えどうやり返したのかなども細かく書かれており、じつに刺激的な一冊です。
「幸せ」や「自分らしさ」をいったん脇に置いて、まっすぐ金持ちを目指したい人は、ぜひ読むといいと思います。
久しぶりにゲリラ魂のある本に出合いましたね。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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異端者とは、そんな世間の「空気」や、社会の「常識」を疑う人間だ。大勢に飲み込まれず、集団におもねらず、集団のなかにいる状況でも、多数の意見に迎合せず、あくまで自分の頭でものごとを考えて行動する人間である
安全な道を歩き、誰にでもいい顔をし、波風立てないようにして、どんなことも「ほどほど」に取り組んでいたら、あたりまえだが圧倒的な成果など出せるはずがない
学歴に頼る者に限って忘れがちなのは、たとえ大企業に入ったとしても、そのなかでの競争は、「より儲けた者(=会社を儲けさせた者)」が勝つという現実だ
終身雇用が崩壊し、かつてないレベルの少子高齢化が進む時代のなかで、たかが学歴の価値などどんどん減損していく
自分が自分を応援しないで、いったい誰が応援するのか
周囲の人間とつるまないことによって、結果的にいろいろな人(お客)とかかわるようになった
人は、孤独になにかに打ち込んでいる人の姿を見ると、それに惹きつけられる不思議なメカニズムがあるのかもしれない
思い返すと、豪快な性格の院長がいるような就労環境は、わたしにとって結果的によかったのだと思う。性格的には馬が合ったし、院長は分院に出かけていることがあるので、ひとりきりで追い詰められた状況になるからである。院長がいなければ自分がやるしかない。「親知らずを抜いてほしい」という患者さんが来たら、もうわたしが抜くしかないのだ
人が大きく跳躍するには、いったん深く屈み込まなければ大きなエネルギーは得られない
自分に問題があるから、問題を起こしがちなスタッフと仕事をすることになる
どんな手段を使っても、まず自分を知ってもらうことからスタートしなければ、ものごとはなにもはじまらない
望むものを得たいなら声を上げろ
いきなり大それたことをするのではなく、目的を変えないまま、サイズだけを小さくして一つずつクリアしていくだけでも、成功体験は積み上がっていく
丸くなったらおしまいだ
自分のことは決してごまかせない
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看板ほどのインパクトはない表紙ですが、文章のインパクトは抜群です。
20ページぐらい読んだら一気に引き込まれて、気がついたら読了していると思います。
やる気をインストールしたい時に、ぜひ読んでみてください。
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『異端であれ!』きぬた泰和・著 KADOKAWA
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041146410
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0D99YB655
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◆目次◆
はじめに 「わたし」は何者か?
序 章 「個」として生きよ
第1書 所詮、他人は他人
第2章 やられたら、やり返す
第3章 稼ぎたければ「顔」を出せ
第4章 悶々としながら、進む
第5章 人生はどこまで行っても蜃気楼
おわりに 人生をまっとうせよ
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