2024年10月31日

『効率化の精鋭』佐上峻作・著 vol.6593

【33歳、日本人最年少ビリオネアの思考法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022519924

本日ご紹介する一冊は、2024年に、Forbesの「世界長者番付」に日本人最年少ビリオネアとしてランクインした、M&A総合研究所代表取締役社長、佐上峻作さんによる一冊。

M&Aのような職人芸の世界にも徹底した効率化を持ち込み、圧倒的な生産性を実現。AI×DXで年収2800万円企業を実現した著者の頭の中にある効率化の思想とは何か。

これはアナログ世代には、ちょっと刺激的な本かもしれませんね。

著者は本書の中で、「効率化に必要な3つの思考法」を紹介しています。

3つの思考法とは、以下の通り。

(1)時間思考 徹底して時間を大切にする
(2)数字思考 徹底的に数値化して考える
(3)全体思考 徹底的にチームで協力する

本書では、この3つを実現するために、同社がどんなシステム、ルールを用ているかを紹介しています。

・会議は1回「15分」
・喋らないなら出席しない
・上司を「断る」カルチャー
・資料は「その場」でアップデート
・「アイデア出し」で集まらない

金や時間をかけるべきところには徹底的にかけ、そうでないところは徹底して省く。

タイトル通りの効率化経営、その実態が書かれています。

M&A事業だからできる部分もあるとは思いますが、そうでなくても見習うべきところは多いと思います。

真の効率化は、常識を疑うことでしか実現しないと思っていますが、その通り、常識を疑いまくる経営でした。

若い世代の価値観を知る意味でも、彼らに喜んで働いてもらえる環境を作る意味でも、ぜひ参考にしたい内容です。

個人がこれを読んで奮闘しても徒労に終わるだけなので、これは会社全体で取り組むべきことでしょうね。

経営者、マネジャーは、ぜひ読むことをおすすめします。

さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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・必要なことだけに集中して、成果を上げたい
・プライベートも大切にして、自分にとっての幸せを追求したい

いい商品はスピードの先に生まれる

効率化に必要な3つの思考法
(1)時間思考 徹底して時間を大切にする
(2)数字思考 徹底的に数値化して考える
(3)全体思考 徹底的にチームで協力する

真に「時間を大切にする」には、つねに「本当に必要か?」「この方法がベストなのか?」と疑い、「なんとなく」の時間をなくしていくことが大切

「この会議は“30分”も必要か?」
「日報作成は“20分”も必要なのか?」

最終的なゴールだけではなく、業務プロセス、つまりあなたの行動のすべてを数字で捉えることこそが、効率化に必要な「数字思考」

数字を使ってコミュニケーションを取ることで、時間的・心理的なコストを減らすことができる

スターが一人いるより、チーム全体の力があるほうが強い

そもそも、会社の中の無駄は、なぜ存在しているのでしょう? どうしてわずらわしい事務手続きが残されたままになっているのでしょう? なぜなら、そこに「ルール」があるからです

手に入れたノウハウを、常に全社でシェアする文化

エースの行動を「誰でもできること」に分解する

従来のM&A仲介会社は、その情報を人の手で、手探りで探していました。そのため、多くの時間と手間がかかっていたのです。一方、私たちは、このソーシング段階をより効率化できると考え、大部分をデジタル化しています

アドバイザーが精査してリストアップした企業に対して、本来は手作業で手紙を発送するところ、ワンクリックで発送できる機能があります

過剰な報告義務を撤廃しよう

無駄な情報は蓄積しない

業務システムは、創業5年で、実に10000回以上のアップデート

「相手の立場に立つ」は最高の効率化

「コストカットしすぎ」で非効率になるな

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本書を読んだ後に考えると、日本という国は、最近いろいろルールを変更しているのに、まったく生産性が上がっていないですよね。

ルール作りをする人は、もうちょっと真の効率化、生産性について学んで欲しいものですよね。

政治家、経営者、マネジャー…。

偉い人ほど読むべき一冊です。

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『効率化の精鋭』佐上峻作・著 朝日新聞出版

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022519924

<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0DH9VDR7P

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◆目次◆

はじめに 「最短経路」の世代
第1章 トッププレーヤーに共通する「3つの思考法」
第2章 効率化の絶対ルール
第3章 精鋭たちのコミュニケーション術
第4章 効率化で組織を変える
最終章 私たちはなぜ、何のために働くのか
おわりに

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