【年間客数2億人超?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046066857
本日の一冊は、年間客数なんと2億人超、安くて美味しくて愛され続けている「サイゼリヤ」の創業者、正垣泰彦さんによる注目の新刊です。
正垣さんといえば、日経から出ている『サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』が名著として知られていますが、これが実践の本だとすれば、新刊はどちらかといえば、経営哲学、自己啓発に寄った内容。
『サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453219802X
とはいえ、そこは東京理科大学出身の著者。「熱エネルギーの法則」「エントロピー増大の法則」「天動説・地動説」「ニュートン力学」「量子力学」「相対性理論」など、物理学の法則を引きながら、経営や人生の正解を説いています。
・中心なんか存在しない
・物事は放置すると、乱雑で無秩序な方向に向かう
・一番難しくても、一番喜んでもらえることを
名言のオンパレードで、ぐいぐい引き込まれ、あっという間に読んでしまいました。
書いていることは経営のことなのですが、根底に著者の人生観、人生哲学が流れており、人生そのものを見直す良いきっかけになります。
今、苦しい状況にある方も、さらなる飛躍を目指す方も、ぜひ読んでおくといいと思います。
人間は、ともすると自分中心で物事を考えがちですが、本書は、読むことで「中心がなくなり、世界との調和がとれるようになる本」です。
<「成功と安らぎは「つながり」の中に>
個人主義に寄り過ぎた現代人に警鐘を鳴らし、より良い生き方のヒントを与えてくれる、そんな一冊です。
さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。
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もしあなたが人生やビジネスで「うまくいっていない」のなら、それは自分中心に生きている証拠です
あなたも、私も、この世界の中でつながっていますし、全体の中の一部でしかない。そこに中心はないのです
シンプル化によって努力の対象を絞り込み、少ない労力で大きな成果が得られるようにすること。一点集中をすることによって、競合がいない領域にまで進化していくことができます
■エントロピー増大の法則
物事は放置すると、すぐに乱雑で無秩序で複雑な方向に向かい、自発的には元に戻らない
一番難しくても、一番喜んでもらえることをしよう
原価計算など細かいプロセスはすっ飛ばして、まず「お客様が満足してくれそうな価格」「売れる価格」を先に決めます
価格を安くする3つの道
・仕入れを安くして原価を下げる
・運搬・貯蔵・加工コストを下げる
・作業のムダを省いて生産性を上げる
■ロマンとビジョンの条件
・借り物ではない、あなたの心の内から出てきた願いであること
・その願いが、人に喜ばれ、人を幸せにするものであること
・ほかの誰にも真似できない、あなたにしかできないものであること
広告を出さないと、経営がシンプルになります
リーダーシップとは、仲間のためを思って働くこと
あなたは、あなたのビジネスが、どんなシーンで、どのように「人のため」になっていてほしいですか?
考え方を「逆」にすれば、それはだいたい正しい
人生は、いま目の前にあるものからしか拓けない
不器用な人間によって、組織はユニークな存在へ進化する
オペレーションを簡単にするほど、お客様を幸せにできる
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『サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』は素晴らしい本でしたが、本書もまた良い本だと思います。
ある程度経験を積んでから読むなら、本書の方がむしろ刺さるかもしれませんね。
最後の方で書かれている、著者の死生観からも、多くを学ぶことができました。
ぜひ、読んでみてください。
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『サイゼリヤの法則』正垣泰彦・著 KADOKAWA
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◆目次◆
はじめに
第1章 利他
第2章 反省
第3章 調和
第4章 努力
第5章 法則
おわりに
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