【マンネリを捨てる。】
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本日ご紹介する一冊は、放送作家として数多くの人気番組を手がけた鈴木おさむさんが、『仕事の辞め方』を論じた一冊。
著者は、32年間続けた放送作家を辞めるそうで、本書はその節目に書いた自己啓発エッセイです。
2019年、当時48歳だった著者は、山下達郎さんのライブで『LAST STEP』という曲を聞き、瞬間「50歳になったら辞める」と閃いたそうです。
人生100年時代、一つのキャリアだけを続けるのは、すべての人にとって現実的な生き方ではなくなってくると思います。
本書では、辞めるにあたって著者がどんなことを考えたのか、どうなったら辞めるべきなのか、持論を知ることができます。
「40代からソフト老害」
「あなたが抜けたほうがいいかもしれない」
「代わりはいる」
「誰かが抜けたら誰かが出てくる」
あたりは、ベテランにとって、耳の痛いフレーズかもしれません
島田紳助さんが辞めた後にマツコ・デラックスさんが出てきた話が紹介されていますが、世の中、案外そんなもの。
責任感から「辞められない」と苦しんでいる方には、良い処方箋になるかもしれません。
『仕事の辞め方』というタイトル、「40代からソフト老害」というキャッチーなフレーズから、中高年のための本というイメージがあるかもしれませんが、著者の仕事論、成功論も語られており、20代、30代でも勉強になると思います。
40代、50代の方は、今やっておくべきこと、これからのキャリアの方向性が明確になる、有用な一冊だと思います。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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日本ではまだどうしても、仕事や会社を辞めることに、罪悪感を覚える人がいます。「裏切る」と感じてしまう人がいる。長年勤めていればいるほど、それが大きい
結局、人は友達でも親友でも自分の人生が一番大事ですし、自分の人生に必死ですから、あなたの人生を心配はしてくれても面倒は見てくれません
会社での出世という概念だけで見ると、ほとんどが「敗者」になっていく
自分のことを「俯瞰で見る」ことが出来る人は優秀
まるで他人の人生を振り返るように、俯瞰で見てみるのです。3~5年単位で区切ってみて、自分の人生を俯瞰で見ると、この人の人生、生き方は「おもしろいか?」「おもしろくないか?」がわかってきます
どんな人であっても生き方が一番の作品であるべき
成功しているように見える人って、自分で大きく舵を切ってることが多い
悲しい出来事が起きて、変わることはあります。でも、それ以外は、待っているだけだと意外と人生変わらない
大切なのは、失うものを最初に考えないこと
まず「辞める」ことによって起きるプラスを考えましょう
誰かが抜けたら誰かが出てくる
大事な人がいなくなるとチームは強くなる
おもしろいもので、「辞める」と決めたら、久々に経験値にないおもしろい仕事のオファーが来ました
20代は運を手に入れるために働く
40代は「縁の円」を増やす
40代は「語らないこと」
「出口を知ってる顔」をする
夢を笑わない友達と一緒にいよう
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プロデューサーとしては、近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』に影響を受けたくだりが嬉しかったですね(笑)。
『人生がときめく片づけの魔法』
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結局、人は捨てることでしか前に進めない。
再び輝く人生を取り戻したい人に、ぜひ、読んでいただきたい一冊です。
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『仕事の辞め方』鈴木おさむ・著 幻冬舎
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◆目次◆
はじめに
第一章 なぜ仕事を辞めるのか
第二章 あなたにも代わりはいる
第三章 ワクワクしなくなったら仕事を辞める
第四章 なぜ40代はしんどいか~世代別の仕事論~
第五章 どのように仕事を辞めるか
第六章 辞める前にしておくこと
第七章 手放すからこそ入ってくる
おわりに
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