【グローバルニッチで勝負する】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478103151
本日ご紹介する一冊は、堀江貴文氏が立ち上げた高級焼肉店「WAGYUMAFIA」の代表、浜田寿人氏によるビジネス書。
1個10万円のカツサンドをはじめ、常識はずれのビジネスがどうやって生まれたか。
本書には、その経緯とグローバル・ニッチビジネスの要諦が書かれています。
最近は、円安の影響もあり、グローバルで見た日本の「安さ」が知られるようになりましたが、それでもなお、国内にいる日本人の意識は変わっていません。
まだまだ、昭和的な「いいものをより安く」が信奉されているのです。
このままでは、やがて日本はいいものを仕入れられなくなり、あらゆるものの「質」が低下していく。
高く売れなければ、仕入れはもちろん、従業員の「賃金上昇」も見込めないのです。
解決策は、「グローバルニッチ」を攻め、それ相応の高価格を実現すること。
本書には、その秘訣が書かれています。
どうすれば世界的セレブリティのハートを掴めるのか、どうすればプレミアム価格を維持できるのか、著者の実体験に基づく持論は、これからのビジネスを考える上で、大きなヒントとなるに違いありません。
これまでドメスティックなビジネスをしていた人にとっては、だいぶぶっ飛んだ内容ですが、今後のグローバルマーケット、インバウンドビジネスを考えた場合、妥当な考え方だと思います。
本書を読んだからと言って、誰もが「和牛」のような恵まれたビジネスに出合えるわけではありませんが、限られたマーケットでニッチを掴むヒントにはなると思います。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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世界で有名になるワインというのは、わかりやすいストーリーのあるブランド
短期の修業に行け
可能性があるのに、できていない。ここにビジネスチャンスがある
僕は、後発として新規参入する立場です。であるなら、何をすべきか、何が求められているのか。それは、相手に喜ばれる買い方をすることです
一頭単位で買うことで、他社よりも購買力を増すことができます
目指すべきは、ニッチカテゴリーで世界一になること
和牛というカテゴリーを選んだのは、3つの大きな特徴が和牛にあると感じたからです。(1)参入障壁が非常に高い、(2)高付加価値である。そして、(3)模倣されない
業界が最も苦しんでいそうなところ、一番難しいと考えていそうなところに挑む
日本の伝統工芸には素晴らしいものがたくさんありますが、それだけでは売れません。どんなシーンで使うのか、どんな役に立つのか、どんなものなのか、説明をしないといけない
グローバルな人間をパートナーに巻き込んでしまう
自分たちのクリエイティブを理解してくれる人たちを作ること
ソニー創業者の盛田昭夫さんは、かつて自分たちのトランジスタを売りに行ったとき、取引相手の1社にこう言われたのだそうです。「ホテルは、最も高いホテルの一番安い部屋に泊まりなさい。その環境にいるだけで、人は変わりますよ。そういう人にこそ、セールスをしないといけない」
フェラーリやランボルギーニは、なぜあんなに高いのに売れるのか。そこで価値を認めている人がいるからです。そして一度買い出すと次のレベルのフェラーリやランボルギーニを買う権利をもらえる
実はダサいものというのは、わかりやすい
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海外に出て行きたい経営者、インバウンドで商機を掴みたい経営者には、ヒントが盛りだくさんの一冊です。
ぜひ、読んでみてください。
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『ウルトラ・ニッチ』浜田寿人・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
はじめに
第1章 小さく始めよ
第2章 ウルトラ・ニッチにフォーカスする
第3章 何をポイントに進めていけばいいか?
第4章 どんなチームを作ればいいか?
第5章 世界に響くPRの方法
第6章 どう事業を広げていくか?
おわりに
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