【業績全国1位のマネジメント術】
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本日ご紹介する一冊は、三井住友海上火災保険株式会社のマネジャーとして業績全国1位、指導した部下は8年間で一人も辞めていないという著者が、マネジメントの基本を説いた一冊。
タイトルは『1on1ミーティング!』となっていますが、実際はマネジャーになった人が現場で何をすればいいのか、部下とどうコミュニケーションを取ったらいいのか、具体的なところを書いた良書です。
1on1のマニュアルを期待すると、若干ずれますが、「デキるビジネスパーソン」から「マネジャー」に脱皮したい方にとっては、大事なことが書かれています。
著者いわく、マネジャーがこなすべきは、以下の3つの仕事。
「マネジメント」
「人材育成」
「業績」
本書では、この3つを円滑に進めるための部下とのコミュニケーション方法と、上司の心構えを説いています。
精神論を極力排し、やるべきこと、やるべきでないことを徹底して具体的に書いているのが特長で、これは勉強になります。
「〆切チェック表」で期日管理を行う、仕事を円滑に進めるために「着手ライン」を設定する、情報を集めるために「相談されるのが大好きなマネジャー」を演じる、相手を評価するのではなく、一人称で気持ちを伝える…。
ついやってしまいがちな行動を戒め、一人前のマネジャーになるためのイロハを説いており、じつに勉強になりました。
著者が部下との1on1ミーティングの際、使っていたという「先出し予定表」も参考になりました。
部下を辞めさせない心配りもさすがで、なるほどと思う箇所がいくつもありました。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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マネジャーがこなすべき3つの仕事
「マネジメント」
「人材育成」
「業績」
「着手ライン」を設定すれば、後回しがなくなる
「相談されるのが大好きなマネジャー」を演じる
職場に必要なのは「デキるマネジャー」より「機嫌の良いマネジャー」
「今の仕事向いていないんです」と言う部下は、今の仕事が一生続くと思い込んでいる
パート社員の「正社員に対する遠慮の意識」を拭い去る
一人称で話す
×「よくやった」
○「私は嬉しかった、私は助かった」
「してくれなかったこと」ではなく
「してくれたこと」を数えれば怒りは収まる
「合格か不合格か」の二択で考えるクセをやめよう、「合格ライン」で怒りは収まる
優秀なプレーヤーが、真のマネジャーに変われるか否かの分岐点、それは“自分基準”を取っ払えるかどうかです
部下ごとの「及第点」を意識する
マネジャーの仕事はチームの総合力を上げること
「何度同じことを言わせるんだ!」より「もう俺の期待を裏切るなよ」の方が部下には響く
部下が「自分でできるようになる」のを支援するのが、マネジャーの務め
マネジャーの「給与に対する無関心」は部下の不満のもと
「あなたの期待値」をはっきり示し、期中で目線を合わせる、これで人事評価の不満はなくなる
あえて評価資料を本人にも見せよう
「作業」ではなく、「仕事」を任せれば、部下は自分で学習する
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奇抜な考え方は、何一つ書いていない本ですが、真に優秀なマネジャーというのは、ここに書かれていることがきちんとこなせる人のことを言うのでしょうね。
『リーダーの仮面』を読んで、さらに具体的なマネジメントの方法を学びたい方に、おすすめの一冊です。
『リーダーの仮面』
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ぜひ、読んでみてください。
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『離職率ゼロ!部下が辞めない1on1ミーティング!』竹野潤・著 自由国民社
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◆目次◆
はじめに
第1章 1on1ミーティング成功の条件、「マネジメント」を固める
第2章 部下とのコミュニケーション技術は1on1ミーティングで磨かれる
第3章 1on1ミーティングを成功に導くために
第4章 1on1ミーティングで「怒りのコントロール」を学ぶ
第5章 1on1ミーティングに人事評価を導入し、部下の最高のパフォーマンスを引き出す
第6章 1on1ミーティングがあなたの「マネジャー哲学」を育む
第7章 部下タイプ別コミュニケーション術
おわりに
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