【やる気と創造のヒント】
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本日ご紹介する一冊は、「さんまのスーパーからくりTV」「中居正広の金曜日のスマたちへ」など、数多くのバラエティ番組を制作してきたバラエティプロデューサー、角田陽一郎さんによる、仕事のヒント本。
『最速で身につく世界史』の著者といえば、わかる人は多いのではないでしょうか。
タイトルには、「モチベーションの見つけ方」とありますが、モチベーションよりはむしろ、日々の創造のヒントが書かれた本だと思います。
テレビと本、若干ジャンルの違いはあると思いますが、創造する仕事の大敵は、自分が「飽きてしまうこと」。
マンネリ、飽き、無気力はいずれも創造性を損なうと感じていますが、本書はそれにどう対抗するか、著者なりの持論を示したものだと思います。
毎朝どうやって起きるかから始まり、どう情報をインプットするか、どう体験を増やすか、どうやってアイデア体質になるか、ちょっとした心構えや行動のヒントが書かれており、いくつか気づきがありました。
これからのキャリアを考えたい向きには、「一次創作の人生から、二次創作してみる(自分の人生というコンテンツのスピンオフを考えてみる)」「資本主義率を下げてみる」「かけがえのない存在を持たない」というのが参考になると思います。
同音異義語から企画タイトルを考えるやり方や、イメージがわくタイトルの例など、創造のヒントもズバリ示されていて、アイデアのヒントになる本です。
生き方や人間関係など、話が人生全般に及んでいる分、コンセプトはぼやけてしまっていますが、さらりと読めてヒントになる一冊だと思います。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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二択で選ぶ時は、「両方できるかも?」と考えてみよう
人のレコメンドには100%乗っかってみる
まずはラジオを流しっぱなしにして新しい「好き」を見つけてみよう
気になる漢字の由来を調べる
いずれ5つのTo Doを全てやらなきゃいけないのならば、優先順位5位からやってもいい。やりやすいことからやろうという風に考え方を変えた(中略)すると、むしろ進むようになった
誰かと仕事する時には、相手に花を持たせた方が絶対いい
ヒットしない方が持続する
誰かに質問する時は、全く関係ない話題ではなく、相手の話の内容を深めるような質問をしています
「そもそも、何でこれをしてるんだっけ?」と事あるごとに問い直すことは、仕事においても人生においても、軌道修正するために必要なこと
決定は遅めに、連絡は早めに
A×B=O
(anything×ボク=オリジナル)
あり言葉に、どういう同音異義語があるかと考えるだけで、もう企画ができます
さんまさんの番組で言えば、以前日本テレビで放送されていた『恋のから騒ぎ』は、すごくいいタイトルだなと思います。さんまさんのトークはそもそもから騒ぎですし、シェイクスピアの『から騒ぎ』という作品も連想されるので、アカデミックな雰囲気もある。それでいて、テーマは恋なんです。なんだかもう番組名だけでわくわくしてきます
普段使いノートと、情報集約ノートを作る
自分から喋る、でも自分のことは喋らない
身近なことから遠くのものを考える
一次創作の人生から、二次創作してみるのはどうだろうかと。いわば、自分の人生というコンテンツのスピンオフを考えてみるのです
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デキるプロデューサーがどんな視点でモノを考え、企画に落とし込んでいるのか、日々どんなインプット、アウトプットの工夫をしているのか、その断片が見える内容です。
クリエイティブを生業にする方は、チェックしておくと良いと思います。
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『どうしても動き出せない日のモチベーションの見つけ方』角田陽一郎・著 大和書房
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◆目次◆
まえがき
DAY1 どうしてもやる気が出ない日のモチベーションの見つけ方
DAY2 やりたいことに悩んでいる日のモチベーションの見つけ方
DAY3 無理せずゆるくやりたい日のモチベーションの見つけ方
DAY4 仕事をちょっと楽しくしたい日のモチベーションの見つけ方
DAY5 無限にアイディアを生み出したい日のモチベーションの見つけ方
DAY6 人間関係に新しい風を入れたい日のモチベーションの見つけ方
DAY7 いつもの思考のクセから抜け出したい日のモチベーションの見つけ方
DAY∞ 人生の景色を変えたい日のモチベーションの見つけ方
あとがき
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