【投資歴なんと68年。】
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本日ご紹介する一冊は、投資歴68年の87歳現役トレーダー、シゲルさんによる一冊。
バブル崩壊で、一時は10億円あった資産を2億円に減らしたものの、現在は資産18億円、月6億円を株で運用するという著者の投資哲学と手法が学べる一冊です。
巻頭付録に、「シゲルさんの一日」が載っているのですが、なんと起床が2時。
コーヒーを飲んで、日経CNBCをつけて米国株式市場をチェックするというから、驚きですね。
この付録には、著者がこれまでに売買した銘柄と株数、どんな取引をしてどれだけ損益を実現したか、リアルなところが書かれており、良い刺激になります。
本文中にも、2023年3月末時点で著者が保有していた約80銘柄の内訳が表で示されており、著者のやり方をリアルに知ることができます。
デイトレードが中心の取引、それもテクニカル投資が中心なので、人によっては参考にならないかもしれませんが、ここまでリアルにいち投資家の取引が見れるのは、面白いですね。
ところどころ、著者の投資哲学が見え隠れして、個人的には面白い本だと思いました。
儲けるためのすごいアイデアがあるわけではありませんが、長年の経験から、「やってはいけない」投資のポイントはよく書かれていると思いました。
早起き、取引の記録など、自己規律という点で、勉強になる一冊だと思います。
土井は夜型ですが、これを読んで早起きしようと思いました(笑)。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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取引が終わった直後には、その取引がよかったのか悪かったのかを反省する必要がありますが、それさえ終わればもう記憶に留めておく必要はありません
結局、株というのは、元手の多寡がものをいいます。100万円を株に回し、10倍になったところで1000万円にしかなりません
渦中にいると、なかなか「おかしい」とは気付けないもの
本能的に「現金は持っておかないとあかんな」と思っていたので、バブルの崩壊時にはある程度、キャッシュを残していたことは幸いしました
証券会社を選ぶ条件としては、「システムがしっかりしている」「手数料が安い」、それに加えて「サポートがしっかりしている」の3点
一般的に信用取引はリスクが高く、やってはいけない投資の代表格として語られることが多いのですが、余裕資金で運用するなら私はそうは思いません
現物取引で必要な手数料は売買手数料のみですが、信用取引では売買手数料に加え、金利や株のレンタル料である「貸株料」、事務手数料にあたる「信用管理費」などの費用が必要となります。ただそれを踏まえても、売買手数料としては信用取引のほうが現物取引よりよっぽど安い
税の観点だけで見たときには信用取引の配当落調整金のほうがお得
どうしても「すぐほしい」と思うとき以外、成行注文はしません
まず朝起きてニュースやADRを確認し、よさそうな銘柄についてチャートで確認します。チャートを見たうえで「買い」または「売り」だと判断すれば、そこで注文を出すというわけです
注文・約定は午前9時台に集中
「決算で上がるかもしれない。だけど今後の見通しは暗い」ような株に手を出すべきじゃありません
一番のポイントは「増収・増益・増配」
であるかどうか
「高配当」よりも「成長性」を重視
本当に重要なのは「材料そのもの」ではなく、「その材料を受けて人々がどう反応(売買)するか」
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著者は、株式投資の他にも、雀荘経営やアンティークコイン投資などに手を出しており、その好奇心と貪欲さに見習うところは多いと思います。
こんな87歳がいるとは、驚きですね(笑)。
ぜひ、読んでみてください。
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『87歳、現役トレーダーシゲルさんの教え』藤本茂・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
Prologue 87歳★現役トレーダー
Part1 19歳で投資を始めて68年
Part2 80銘柄を月6億円トレード
Part3 投資歴68年 シゲル流[1:2:6のルール]
Part4 上がったら売る、下がったら買う
Part5 デイトレードは究極の“脳トレ”
Epilogue 株が好きなんや
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