【空気を変える話術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478113556
「心理的安全性」という言葉が叫ばれて久しいですが、果たしてどれだけの職場が「心理的安全性」を実現できているでしょうか。
将来リーダーを目指すデキるビジネスパーソンなら、たとえ新たな職場が険悪な雰囲気でも、自力で空気を変える力を持っていたいものです。
本日ご紹介する一冊は、言葉でこの空気を変える方法を、プロのファシリテーターが指南した一冊。
著者の中島崇学(なかじま・たかあき)さんは、慶應義塾大学卒業後、NECの人事、広報、組織改革の仕事を経て、プロのファシリテーター、研修講師として独立した人物です。
ライブ型ファシリテーションスタイルの研修が好評を博し、上場企業、官庁、自治体からも引き合いがあるそうです。
本書の冒頭で著者は、こんな提案をしています。
現実を変えたいとき。
他人を変えるよりも
自分を変えるよりも
まず言葉を変えてみましょう。
人間関係が上手くいかない時、われわれはつい、相手を変えようとか自分を変えようとか思うものですが、著者によると、それよりも言葉を変えた方が得策。
なぜなら、言葉ひとつで場の空気は、良くも悪くもなるからです。
本書では、会議や日常で使える『空気を変えるすごいひと言』を紹介。
ダメな言葉と効果的な言葉の両方を示しているので、きっと理解が深まるはずです。
想定されているシーンが会議、セミナー、講演会なので、これらの機会が多い人に向いた書籍と言えるでしょう。
どうすれば、場の雰囲気を好転させられるか、しゃべるたびに支持者が作れるか、ぜひプロの技を学んでみてください。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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緊張を解きたい
そんな時のひと言
×のひと言 アウェーな雰囲気で、緊張しています。
○のひと言 引きしまった空気で、私もピリッとしています。
自分が今やっていること、自分の貢献したいポイント、期待を伝える内容の自己紹介をしましょう
目的を明らかにして参加者の「不安」を取り除くことは、空気を変える第一歩
話し合いに集中するために大切なのは、終了時間を共有することです。「○時間で終了」「○時までに○○を決める」と伝えると、とたんに集中します
成果とメンタルまでゴールとして示そう
あえて「ルール」を示そう
ひと言で場をあたためたい
そんな時のひと言
◎のひと言 この部屋の真剣な雰囲気のおかげで私もだんだん調子が出てきました。
「おかげさまで」を付け加えるだけで、参加者の貢献欲求がしっかり満たされる
議論をするとき、あえて「1テーマにつき10分」などと時間の制約を設けると、意見が出やすくなることがあります
無理に発言させている感じにしたくない
そんな時のひと言
では、バトンタッチ式で行きましょう。最初の人がこの人の話を聞きたいなと思う人を指名してください。
相手を認めていることを伝えたい
そんな時のひと言
大切なことをおっしゃったと思います。
「よくわからない」と言いたくない
そんな時のひと言
×のひと言 うーん、おっしゃっていることがちょっとわからないですね。
○のひと言 きっと深い考えがあるような気がします。
予定調和な空気で終わりたくない
そんな時のひと言
×のひと言 今日はこんなところですかね
○のひと言 今日はいい感じですね。もうちょっと粘ってみませんか。
感情のスイッチが急に入ってしまう人が怖い
そんな時のひと言
×のひと言 まあまあ、冷静にいきましょう。
○のひと言 私たちが目指すものは同じです。一人ひとりが本気で考えているからこそ、いろいろな意見が出ますね。
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会議の参加者やファシリテーターはもちろん、セミナー講師や塾講師など、人前で話す仕事の人にも有効な「場の空気を変える」テクニックが書かれています。
さりげなく実践して、「なんかあの人の作る場はいいよね」と言われる人になってください。
これは、おすすめの一冊です。
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『一流ファシリテーターの空気を変えるすごいひと言』中島崇学・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
はじめに
第1章 空気がカタくて、重くて うまく話し出せない
第2章 空気が冷たくて 話が続かない 応えてもらえない
第3章 信頼されてない 雰囲気で空気が痛い
第4章 空気がよどんで 話が進まない 時間が足りない
第5章 けんか腰の荒れた空気が怖い
第6章 空気を乱す困った人の対処法
おわりに
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