2023年12月26日

『「先延ばしグセ」が治る21の方法』デイモン・ザハリアデス・著 弓場隆・訳 vol.6386

【自分を変える!】
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本日ご紹介する一冊は、生産性向上のためのブログ「The Art Of Produc tivity」の著者が、先延ばしグセが治る具体的メソッドを紹介した一冊。

著者は、今でこそ定期的にブログを書いたり、書籍を書いたりしていますが、元々は「先延ばし」の達人だったらしく、毎年、自動車登録の申請が遅れて、罰金を払っていたそうです。

いざ申請して、車の登録ステッカーが届いても、それを何カ月も放置したらしく、登録ステッカーをライセンスプレートに貼らずに、車が撤去されたことも何度かあったそうです。

本書はそんな「先延ばしの達人」でもできた、先延ばししないための21のテクニックを紹介した一冊。

われわれがつい先延ばししてしまうロジックを明らかにし、先延ばししないための心理学的に正しい方法を指南しています。

楽しそうではない課題から取り掛かる、とりあえず10分間だけやってみる、課題をやり終えた直後に報酬を楽しむ、自分に与える時間を少なくする、ToDoリストは7項目までにする、誰かと約束する、作業時間を細切れにするなど、効きそうなTipsが、いくつも紹介されています。

ハック系の本が好きな方にとっては、既知の内容が多いかもしれませんが、こと文筆業に関しては、有効なメソッドが多いと感じます。(著者がブログライターなのもあると思いますが)

以前、ご紹介した大平信孝さんの『先延ばしは1冊のノートでなくなる』、塚本亮さんの『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』あたりと併せて読めば、さらに理解が深まると思います。

『先延ばしは1冊のノートでなくなる』
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『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475691876X

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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明日まで延期するのは、やり遂げずに死んでもいいことだけにすべきだ。
パブロ・ピカソ(スペインの画家)

失敗の恐怖を克服するには、起こりうる最悪の結果について考えてみよう。おそらく想像しているほど悪くないはずだ

何かに圧倒されているという感覚にさいなまれると、行動を起こすのがおっくうになる。少なくともその感覚が収まるまではそうだ

とにかく行動を起こすと、よりよい決定をくだすための追加情報を待って課題を先延ばしにしたくなる衝動を抑えることができる

SNSをチェックして課題を先延ばしにしがちなら、指定したサイトへのアクセスをブロックするためにウェブサイトブロッカー(例SelfControl、Freedom、HeyFocusなど)を使って、一回に30分、フェイスブックやX(旧ツイッター)をブロックしよう。毎週、そのブロックの時間を徐々に伸ばしていけばいい

作家のマーク・トウェインはこの習慣を「カエルを食べること」と呼んでいた。彼は「もしカエルを食べることが仕事なら、それを朝一番にやり遂げるのが最善の策だ」と言っている。トウェインは楽しそうではない課題を「カエル」と呼んでいた

課題について考えるとき、その全体像に圧倒されてはいけない。単に最初のステップに意識を向けるだけでいいのだ。とにかく最初の10分だけにフォーカスしよう

できれば、課題をやり終えた直後に報酬を楽しもう。そうすれば、いつも何かを楽しみにすることができる

5時間の作業は大きな努力をともなうから、先延ばしをしたくなる誘惑に駆られるかもしれない。そこで、その課題を細切れ時間に分割するといい。その一例を紹介しよう。
・45分間、ひたすら書く。それがすんだら、15分間の休憩をとる。
・45分間、ひたすら書く。それがすんだら、15分間の休憩をとる。
・40分間、ひたすら書く。それがすんだら、10分間の休憩をとる。
・40分間、ひたすら書く。それがすんだら、10分間の休憩をとる。
・35分間、ひたすら書く。それがすんだら、5分間の休憩をとる。
・35分間、ひたすら書く。それがすんだら、5分間の休憩をとる。

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「世界的ブロガー」ということで調べてみたのですが、出版は自費出版が多いし、SNSのフォロワーも少ないしで、どうも著者の実力が不明なのですが、先延ばしする人間の思考をよくわかっている記述だと思います。

大事な仕事があるのに、つい現実逃避してしまう。そんな人はぜひ、読んでみてください。

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『「先延ばしグセ」が治る21の方法』デイモン・ザハリアデス・著 弓場隆・訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン 

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◆目次◆

序章
パート1 なぜ課題を先延ばしにしてしまうのか?
パート2 先延ばし癖を改善する21のテクニック
パート3 生産性の向上に役立つ先延ばし
おわりに
読者のみなさまへ

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