【動きたくても動けない人への処方箋】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344037405
本日ご紹介する一冊は、新卒で、リクルートに入社後、起業してハウツーサイトの「nanapi」をリリース、現在はNFTのビジネスを手掛ける起業家・エンジェル投資家のけんすうさんによる、行動するための自己啓発書です。
セミナーに通ったり、自己啓発書を読んだりしても、いっこうに行動できない人がいますが、じつはそれは本人の意志力や行動力のせいではありません。
本書が示しているように、正しいノウハウや環境、さらに言うと「適切なキャラ」と「物語」があれば、人は行動するものなのです。
本書では、この自己変容のプロセスを、以下のステップで説明しています。
(1)自分を制限している頭の枷をとる
(2)なりたいキャラクター像を設定する
(3)そのキャラを実際に動かす
(4)そのキャラが活きる環境を作る
(5)そのキャラで「物語を転がす」
セルフブランディングで成功している人なら、きっと納得のノウハウで、SNS時代に活躍するための心構えと考え方がぎゅっと詰まっています。
「一番なりたい状態に近づくために、一番効率的なキャラは何か?」という視点は、これからキャリアを考える人にとって、大きなヒントになると思います。
「あとがき」で書いているように、著者は「めちゃくちゃ自己啓発本が好き」だそうで、本書にもそのエッセンスがちょいちょい出てきます。
脇田保さんの『自立人間のすすめ』に書かれていた「キャリアのVSOP」理論や、水野敬也さんの『LOVE理論』に書かれていた「うわっつらKindness」理論など、他の自己啓発書からの引用も、面白く読むことができました。
軽やかに変化しないと生き残れない時代に、ぜひ読んでおきたい一冊だと思います。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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何かを成功させるためのコツは、「最初は自分の頭で考えない」こと
自分を主人公にして「物語を進めるように」人生を送ること。これが「物語思考」です
「過去からの積み重ね」よりも「未来になっていたい状態」のほうが、現在の行動に影響を与える
「10年後になりたい状態」を100個書く
手軽にできる、解像度を上げる作業一覧
※一部紹介
・欲しいものを見に行って触ってみる
・車を試乗しに行く
・服や時計を試着しに行く
・欲しい家具や家電を店舗で触ってみる
コンフォートゾーンの基準を上げる
大きな夢や目標に向かって努力している人たちは、結構みんな、やることをコロコロ変えているんですね。その上で、一番フィットして、一番うまくいきそうなものを「夢」にしている
「キャリアのVSOP」
(脇田保『自立人間のすすめ』より)
20代:(V)バラエティ。いろいろやってみるのがいい
30代:(S)スペシャリティ。専門性で戦う
40代:(O)オリジナリティ。あの人っぽいよね、と言われるようにする
50代:(P)パーソナリティ。あの人と仕事したい! と思われるようにする
自分が理想とするキャラの行動をしている人の中に交じるだけで、自分も行動できるようになっちゃう
「起業を目指している人の集まり」というのは、起業を目指している人が集まっている場所になります。これを言い換えると、今すぐ会社をやめて起業するのか怖い、と思っている人が集まっている可能性が高い
つまり、絶対に勝てるところでだけ勝ったんです。そうすると、「彼の言うことだったら聞いてみよう」という人が、ちょっとずつ増えてきます
SNSでの情報発信を3つに分けます
1.Information(情報)
2.Opinion(意見)
3.Diary(日記)
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「本当の自分探し」「やりたいこと探し」「納得できるまで動かない」なんて古い考え方は捨て、あっさり動けるようになる、そんな行動ノウハウが書かれています。
ぜひ、読んでみてください。
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『物語思考』けんすう(古川健介)・著 幻冬舎
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344037405
<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0CFTXWYM4
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◆目次◆
《本書の使い方》
オープニング 「物語思考」とはなにか?
ステップ1 頭の枷を外しながら、なりたい状態を考える
ステップ2 「キャラ」の作り方
ステップ3 「キャラ」に行動させよう
ステップ4 キャラが最高に活きる環境を作ろう
ステップ5 物語を転がそう
エンディング 物語にゴールはない
おわりに
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