【伝わる言葉の見つけ方】
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本日ご紹介する一冊は、作家・出版社経営者・言語化コンサルタントの著者が、言語化するコツを指南したマニュアル書。
著者が「はじめに」で述べているように、われわれは国語で「読み取る力」は教わっていても、「発信力」はほとんど習っていない。
これでは、言語化が苦手なビジネスパーソンが多くなっても、無理はないですね。
もし、みなさんが言語化能力を磨けば、ビジネスパーソンとして身につけたノウハウを伝え、コンサルタントとして独立したり、著者としてベストセラーが狙えるようになる。
要するに、何歳になっても稼げるようになるわけです。
土井も著者候補の方に企画書を書いてもらうことがあるのですが、とにかく目次が書けない。
つまり、自分のやっていることの「言語化」ができていないわけです。
本書では、この「言語化」ができるようになるために、明確なフレームワークを用意しています。
言語化の法則である「PIDAの4法則」(Purpose、Item、Define、Apply)に続き、ビジネスの言語化に必要な「5段階項目」として、以下の5つを提唱しています。
1.提供する価値の言語化(value)
2.他者との差別化の言語化(differentiation)
3.自社の信頼性の言語化(reliability)
4.価値が提供される理屈の言語化(process)
5.相手に取ってもらいたい行動の言語化(action)
本文のほとんどはこの5つの詳細に割かれており、ここを丁寧に読むことで、ビジネスで必要な言語化のコツを学ぶことができます。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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「PIDAの4法則」
1.目的の整理(Purpose)
2.項目を選定する(Item)
3.その項目を定義する(Define)
4.その定義が伝わる表現に当てはめる(Apply)
ビジネスの言語化に必要な「5段階項目」
1.提供する価値の言語化(value)
2.他者との差別化の言語化(differentiation)
3.自社の信頼性の言語化(reliability)
4.価値が提供される理屈の言語化(process)
5.相手に取ってもらいたい行動の言語化(action)
自分たちが「ウリ」たいものではなく、相手の「不」に目が向いていないといけません
価値を言語化する(1)
それが与える変化に着目する
価値を言語化する(2)
それが与えるテンションに着目する
価値を言語化する(3)
その商品に持っている「異様なまでのこだわり」に着目する
差別化は区別してもらうために行うものではなく、「別の商品ではなくあなたの商品を選んでもらうため」に行い、そのような要素でなければいけません
「その目的は、他社商品では手に入れられません。うちの商品であれば手に入れられます」を言葉で伝えること
差別化を表すための言語化フォーマット
1.相手の目的
2.その目的が他社商品では手に入れられない理由
3.その目的を自社商品で叶えられる理由
信頼性を表現したいときの言語化フォーマット
1.これまでの自社実績、成功事例
2.自分がその商品を世の中に広めたい理由
意味がわからない言葉になってしまう理由は3つ
1.言葉の定義をしていないから
2.示す範囲が広すぎるから
3.比喩を使っているから
定義と具体例は違う
欲しいものが手に入らないときは、定義を見直す
漠然としたスローガンは、「いつ、どこで、誰が、何をする」を加えて文章にする
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勉強熱心なBBM読者が読んだ場合、「はじめに」と第1章、ダメな言語化の例はちょっと冗長な感じがすると思います。
そういう場合は、いきなり第2章から読むことをおすすめします。
ビジネスで曖昧になりがちな事柄を、明確にする言語化の作法が説かれていて、勉強になる内容です。
ぜひ、チェックしてみてください。
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『すごい言語化』木暮太一・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
はじめに 言語化は人生を「確実に」豊かにする
序 章 「言語化」されないと、何が起こる?
第1章 そもそも「言語化」とは何か?
第2章 語彙力、センス不要の「すごい言語化」
第3章 「すごい言語化」を自分のものにする
第4章 すごい言語化で「意味がある言葉」を作る
第5章 すごい言語化で「自分の感覚」を言語化する
おわりに
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