【運を良くする脳の習慣】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761276827
本日ご紹介する一冊は、脳科学者としてお馴染みの茂木健一郎さんが、『強運脳』について論じた一冊。
脳科学的に、どうすれば運が良くなるのか、偶然を必然に変え、チャンスを掴めるようになるのか。
興味深い持論が展開されています。
・Aという行動をとる人は、BやCという行動にも積極的
・メタ認知による行動の自由度点検
・脳の脱抑制
・アクター・クリティックモデル(自分の中に「行為者」と「批判者」の2つを持つ)
・脳のデフォルト・モード・ネットワークを働かせる
・ミラー・ニューロンを使って他者の感情を汲み取る
ざっと見てお分かりのように、本当に脳の話をしています。
脳科学の視点と、著者の周囲にいる成功者たちのエピソードが話の中心で、計10個の行動習慣を紹介しています。
行動習慣1 動く
行動習慣2 推す
行動習慣3 魅せる
行動習慣4 惹かれる
行動習慣5 行く
行動習慣6 過ごす
行動習慣7 考える
行動習慣8 感じる
行動習慣9 観る
行動習慣10 気遣う
現在「つい」やってしまう行動を、どうやって運の良い行動に変えればいいのか。
著者のアドバイスに注目です。
個人的には、
<脳が構えてしまう前にすぐ行動する>
<目の前の課題を「相手の感動」に翻訳する>
という2つのアドバイスが刺さりました。
・まだ成功できていない
・最近ツイていない
・タイミングが悪い
という方に、ぜひチューニングのために読んでいただきたい内容です。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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Aという行動をとる人は、他のBやCという行動にも積極的であるという傾向があります
もっと自由に行動していいんだと気づく
人間の脳には、自分の考えを外から見る「メタ認知」という働きがあります。メタ認知は脳の前頭葉という部位の機能なのですが、思い込みや偏見を自分で修正していく力を持っています。このメタ認知によって、自分の行動やパフォーマンスの自由度を点検することを、私は強くおすすめしています
「なかなか行動に移せない……」と悩んでいる人は、決して行動力がないわけではなく、脳の抑制の外し方が苦手なだけ
トレンドを誰よりも早く押さえることが運気アップにつながる
■アクター・クリティックモデル
自分の中に「行為者」と「批判者」という、2つの役割を持って思考や行動をする
カリスマ性がある人は、前頭葉における活動の「統合性」が高い
予想していないものを受け入れる姿勢をつくる
パッと世界が広がったら迷わず自分に取り入れる
これからの時代は、「自分らしさ」だけでなく、男らしさ、女らしさ、子どもらしさ、大人らしさなど、ありとあらゆる「らしさ」が取り除かれていく時代になる
パワースポットのような人のいる場所へ行く
ボーッとするということを脳科学的にいえば、脳の「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」を働かせることです。それまで思いもつかなかったような「アイデア」や「ひらめき」が生まれることにつながるのです
腸の健康状態が脳のパフォーマンスに大きく影響している
目の前にある課題を解釈し直して相手の喜びに変える、つまり行動の意味を翻訳することができれば、脳は「これは自分には意味のある課題だ」と捉えます。そのとき脳は本気モードに突入するのです
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脳も身体のパーツである以上、メンテナンスが必要。
そして、メンテナンスをすることで、行動や評価が変わり、運も良くなる、というのは当然のことだと思います。
善循環を生む脳の仕組みと習慣がわかる、興味深い内容です。
ぜひ、読んでみてください。
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『強運脳』茂木健一郎・著 かんき出版
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761276827
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◆目次◆
ACTION 行動習慣1 動く
FAVORITE 行動習慣2 推す
CHARISMA 行動習慣3 魅せる
CURIOSITY 行動習慣4 惹かれる
PLACE 行動習慣5 行く
TIME 行動習慣6 過ごす
THINK 行動習慣7 考える
SENSE 行動習慣8 感じる
AESTHETIC 行動習慣9 観る
COMPASSION 行動習慣10 気遣う
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