【これは使える。】
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人間がソーシャルな生き物である以上、他者との関係に気を遣うのは、当然のこと。
ただ、だからと言って必要以上にメンタルを病んだり、不利益を被ったりするようでは、何のための人間関係かわからなくなります。
人間関係は、あくまで自分と他者がお互い豊かになるためのもの。
そのために覚えておきたいのは、断る技術と言い返す技術です。
本日ご紹介する一冊は、そのうちの一つ、「言い返す技術」を解説した一冊。
著者は、ボイスメンタルトレーナーとして活動し、話し方の学校「ボイス・オブ・フロンティア」の代表を務める司拓也さんです。
本書では、厄介な人に対抗するための技を「無力化力」「カウンター力」「ポーカーボイス」「クッション力」の4つに分けて紹介しています。
怒っている相手にどう反応するか、攻撃されないためにどんなしぐさをするか、具体的なテクニックが書かれています。
「まばたきコントロール」
「相談をもちかける」
「メモをとる動作をする」
「個体距離に入る」
などは、ぜひ試していただきたいところです。
ハラスメントなどへの対抗手段も書かれており、職場で嫌な思いをしている方には、重宝する内容ではないでしょうか。
「ポーカーボイス」は、さすがに声の話なので、本だけで理解するのは難しいと思いますが、理屈は理解できると思います。
ビジネスを優位に進めるためには、相手が誰であれ、やはりある程度の「リスペクト」が必要。
使い方は気をつけて欲しいですが、取引先や上司からリスペクトされていない、嫌がらせを受けている、という方には、状況改善のヒントが詰まっていると思います。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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「怒りの導火線」に何が紐づいているかというと、「悲しみ」とか「寂しさ」です
可哀想な人たちに対して「仕方ないから反応してあげる」と決める
「なんでこんなケアレスミスをするの? 何度目?」と言われた場合。押し黙って蚊の鳴くような声でボソボソと「すみません」というのはNGです。頭を抱え込んで「すみません! 次は気をつけます」顔を覆う仕草で「すみません! 気をつけます!」首を振って「やってしまいました! こんなはずでは!」握りこぶしを握りながら肩を震わせて「すみません!」目的はあくまで相手の怒りを無力化することなので、演技で構いません
1分間に12回程度にまばたきをコントロール
攻撃されたくないなら鎖骨を10cm上に上げればいい
相談したという事実を積み重ねて、相手のプライドと承認欲求を満たしていい気分にさせ、敵対視されることや、いじめの対象から除外される
積極的に「きちんと言われたことをメモしている」という態度を見せることで、相手の攻撃は弱化します
メモをとる動作をするだけでも、相手はきつい言葉を証拠として残されるのでは? という気持ちになり、パワハラやモラハラの抑止力にもなります
相手の理不尽な要求や命令に対して「それはできません!」ときっぱり言い切ることが理想ですが、その前にまずは否定でも肯定でもない「えっ!!」と伝える
声が小さい人は「内気で臆病と思われ、損をする」
相手の「左目の黒目の中の光」を見ればいい
「どういう意味ですか?」めんどくさい相手だと思わせたら勝ち
「私の立場ならどうされますか?」無茶な要求をシャットアウトする
「もう一度お願いします」相手をビビらせる最強ワード
「順番にやっていきます」こちらの都合を考えずに仕事を振られたら
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声のトーンや表情・ジェスチュアなど、本からは理解できない部分もありますが、厄介な相手に対抗する、大事な技術が書かれています。
「いつも言われっぱなし」で辛い方には、ぜひ読むことをおすすめします。(ただし、ナチュラルにやれないとトラブるので、トレーニングもお忘れなく)
ぜひ読んでみてください。
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『人生の道しるべになる 座右の寓話』戸田智弘・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
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◆目次◆
1st Round 無力化力
2nd Round カウンター力
3rd Round ポーカーボイス
4th Round クッション力
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