2023年3月6日

『社会人になったらすぐに読む文章術の本』藤吉豊、小川真理子・著 vol.6189

【著者も勉強になる文章の本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046057866

本日ご紹介する一冊は、10万部を突破した『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』の著者による、社会人向け文章本。

※参考:『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822289060

一般社団法人日本ビジネスメール協会によると、「仕事で使っているおもなコミュニケーション手段」の第1位はメールで、98.69%。

本書でも、このメールの書き方を中心に、社会人に求められる「文章術」を説いています。

「自分は社会人歴長いから…」という人も、油断してはいけません。

知らず知らずのうちに、本書でいうところの「NGメール」を書き、顰蹙を買っているかもしれません。

ちなみに土井は、著者からお手紙付きで献本されることが多いのですが、20人に1人くらいは本書で言うところのNG表現をしてしまっています。(土井も、4位の「素っ気ない」メールを、いつも送ってしまい、あわてて後からフォローしています・汗)

まずはざっと読んで、イラっとメール1位から15位をおさらいし、完璧なら新人にプレゼントする、という流れでいいのかもしれません。

斎藤様
お世話になっております。さきほど、
斉藤様からお送りいただいたメールを確認いたしました。

(取引先へのメール)
明日は出張に行かせていただきますので、事務所には不在にさせていただきます。

○○様にお会いできて、幸甚です。

以上3つのNGメールを読んで、何がNGかわからなかった人は、とりあえず買って読んでみることをおすすめします。

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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「配付」は、決まった人に配る場合に使う

不特定多数に広く配る場合は、「配布」を使う

イラっとメールランキング
(15位中5位までを紹介)
1位 「自分都合/一方的」なメール
2位 「余計なひと言」メール
3位 「上から目線」のメール
4位 「素っ気ない」メール
5位 「ケンカ腰」のメール

依頼・お願いメールの3つのポイント
(1)「クッション言葉」を盛り込む
(2)「依頼形(疑問形)」にして、おうかがいを立てる
(3)相手の都合、状況に配慮する

立場が「下」の人は、相手を評価してはいけない

誠意を伝える3つのポイント
(1)非を認めて謝罪
(2)ミスが発生した理由を説明
(3)対応策を説明

一文の文字数が多いと、主語(誰が)と述語(どうした)の関係が不明瞭になります

「幸甚」は「相手」に対して使う

伝えにくいことはポジティブに書く

クッション言葉でやわらげる
「反論」するとき
「申し上げにくいのですが」
「出すぎたことを申しますが」
「差し出がましいようですが」
「おっしゃることはわかりますが」

必要なことだけを書く。余計なことは書かない

接続助詞の「が」は逆説のときだけ使う

「こそあど」を多用しない

形容詞や副詞は数字に置き換える

根拠を示して説得力を高める

イメージの共有を意識する

専門用語には説明を加える

名前、固有名詞は重ねて確認する

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前半は、新社会人向けの内容ですが、後半になると、ビジネス書著者でもできていない、文章を磨き上げるための高度な技が書かれています。

111ページにまとめられた「クッション言葉一覧」や、178ページにまとめられた「テンを打つ場所 10のルール」は、ぜひ読んでおくといいと思います。

表紙のデザインはゆるい印象ですが、中身はかなり本格的な文章ノウハウ本です。

ぜひ、読んでみてください。

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『社会人になったらすぐに読む文章術の本』藤吉豊、小川真理子・著 KADOKAWA

<Amazon.co.jpで購入する>
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◆目次◆

はじめに
第1章 NGメール書き換え辞典
第2章 学生と社会人の言葉選び「5つの違い」
第3章 ビジネスの文章作法の基本
おわりに1 文章力は、ビジネスの土台である/藤吉豊
おわりに2 真心と思いやりを持って書く/小川真理子
特典 メール・テンプレート集
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