【自分ブランドの作り方】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776212374
本日ご紹介する一冊は、元スターバックスコーヒージャパンCEOの岩田松雄さんが、企業・個人ともに役立つブランド作りのヒントをまとめた一冊。
ブランドを作る上での注意点を、「5つのポイント」としてまとめ、その後、「48の心得」として教訓・ノウハウをまとめています。
シンプルなツールではありますが、縦軸に「他人は知っている/他人は知らない」、横軸に「自分は知っている/自分は知らない」でマトリックスを組んだ「岩田流ジョハリの窓」は、自分の何がブランドになり得るか、これから開拓すべきは何か、重要なヒントを教えてくれます。
流行りの「リスキリング」に手を出す前に、これを読んでおけば、キャリア迷子にならなくて済むのではないでしょうか。
やはり、ビジネスパーソンを元気にするのは、ビジョンやミッション、まだ見ぬ未開拓領域なのです。
著者がこれまでに関わったスターバックスやBODY SHOPに加え、優れたブランドを築き上げている企業を例に挙げながら、ブランド力をつけるためのヒントが示されており、「自分ブランド」構築に興味のある方には、良い刺激になると思います。
「ブランディング」というと、すぐに見せ方や宣伝方法の話になりがちですが、その前にもっと大切なことがあることを、本書は教えてくれます。
本書80ページにある、5段階のピラミッド「ブランドとミッションの関係」を見れば、ブランドがどんな構造をしているか、よくわかると思います。
社会的評価を得る企業、個人になるために大切なことが、本書には書かれています。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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「ブランド化する」ということは、企業にとってきわめて重要なことです。その企業の使命や価値観を多くの人に知ってもらうことで、働き手は「見られている」ことをつねに意識し、自分たちを高める努力を怠らず、「自分たちらしさ」をさらに追求していくようになります
5つのポイント
1.中身のない誇大広告は反感を買う
2.「セルフ・ブランディング」では人を惹きつけられない
3.ミッションと相反するブランディングは、やがて破綻する
4.「○○株式会社の××さん」はブランドではない
5.「ブランド」は管理しなければならない
「世のため、人のため」という、本来持つべきミッションがあり、実現するために愚直に行動をすることで、その志が外見に滲み出して現れてくるものが、私の考える「ブランド」
自信のある商品やサービスだけを提供せよ
一流は「人の真似」をしない
昨日のお客様にはコーヒーを400円で売りながら、今日から急に300円で売ったのでは、昨日のお客様に対する裏切り行為になります
自分の心の中には存在しているけれど、他人には知られていないミッション、あるいはまだ表明していない信念や理想。これをどうやって他人に知ってもらうかが大切
「未見の我」を探しなさい
「未見の我」を掘り起こすために必要なことは、新しいことにチャレンジする「勇気」を持つこと
ブランドは初めは文化に遅れをとるかもしれませんが、いつかは追いつきます。企業文化こそがブランドなのです(トニー・シェイ)
一流には「伝説」がある
一流は「基本動作」をさぼらない
人々に与える「感動の面積」を増やしなさい
=感動させた人の数×ひとり当たりに与えた感動経験の深さ
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わざわざ牛丼を批判する必要はなかった気がしますが、ブランドの本質が学べる、良い本だと思いました。
ブランド人になるための心得書として読んでも、勉強になると思います。
ぜひ、読んでみてください。
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『ブランド「自分の価値」を見つける48の心得』岩田松雄・著 アスコム
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◆目次◆
第1章 「一流のブランド人」になるために知っておきたい5つのポイント
第2章 あなたをブランド人へと導く「ジョハリの窓」
第3章 一流企業に学ぶブランドの築き方
第4章 「一流の人」と「どこにでもいる人」のちょっとした違い
第5章 一流は「相手の幸せ」を探す
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