【今年こそ仕事を速く】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776212455
本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』の著者、越川慎司さんによる注目の仕事改善本。
※参考:『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799326082
数多くの社員の行動をAI分析して、できる人とそうでない人の行動の違いを解明し、話題を読んだ著者ですが、本書でもその方法論を踏襲しています。
タイトルになっている『仕事ができる人のパワポはなぜ2色なのか?』も、著者が過去に5万ファイルのパワーポイント資料をAI分析した結果が元になっており、これによると、商談での成功率が最も高いパワポはスライドあたり「105文字以内」、使われている色は「3色以内」だったそうです。
著者が「はじめに」で指摘しているように、<仕事が遅い人の多くは「やらなくてもいいこと」をやっている>。
一方で、仕事が速い人は、本質を理解し、成果につながらないことはやらないものです。
本書には、どうすればあなたがムダ仕事をなくし、スピードアップできるか、その秘訣が書かれています。
統計的に改善の余地があるポイント、どう改善すれば効果的かを指南しているので、会社やチーム単位で取り組めば、きっと効果てきめん。
個人単位でやれることからやってみても、大幅にストレスが軽減し、作業が早くなると思います。
ムダに作業に凝るタイプには、耳に痛いことが多いかもしれませんが、雑用をさっさとこなし、生産的な仕事に関わろうとする向きには、良い仕事のヒントとなる一冊だと思います。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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仕事には3種類あります。
1 必要な仕事
2 ムダな仕事
3 自分では気づいていない名もなきムダ仕事
私は、かつて5万ファイルのパワーポイント資料をAIで分析し、そこに使われている要素を分析しました。その結果、商談での成功率がもっとも高いパワポは1スライドあたり「105文字以内」、使われている色は「3色以内」でした
働く時間のうち2割近くを占めるのが「資料づくり」
資料づくりで、もっともネックになっているもの。ズバリ言えば、それは「過剰な気づかい」! ムダな配慮によって、資料のページ数は増大します
資料の2割ができた時点で「フィードフォワード」すれば、差し戻しが74%も減る!
「読んだ人に動いてもらえる、わかりやすい資料」にするためには、次の2
点を意識してください。
●最初の3行で、要点や結論が書いてある
●最後は、「相手に求める行動」が書かれている
週報を書くときは、すぐ上の上司より、むしろターゲットをずっと上に置いて、「インフォメーション(情報)週報」から「インサイト(洞察)週報」へと、中身をシフトさせるのがよい
件名を見た相手が、「何に関するメールなのか?」「自分にどんなアクションが求められているのか?」がわかる件名をつけることが大切
16万人を対象にした調査の結果、メールの文面は、100文字を超えると、閲覧される確率が一気に下がることがわかりました
チャットアプリのセキュリティは穴だらけ、かえって仕事が増大する可能性大
ホワイトボードで問題を俯瞰して見れば、打開策が見つかる
上司や先輩社員に相談するときに、絶対に怒られないようにするための注意点
1 あらかじめ、相談を予告する
2 自分でも仮説を立てて聞く
3 長々と聞かない
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4コマ漫画で登場する、ちょっと脱力系のでぶどり君が箸休めにいい。
生産的なパワーポイントのまとめ方やメールの書き方、会議を生産的にする方法などが書かれているので、若い方は参考にするといいでしょう。
ある程度ベテランになった方も、自分が本書で紹介される悪しき例になっていないか、我が身を振り返る意味で読んでおくといいと思います。
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『仕事ができる人のパワポはなぜ2色なのか?』越川慎司・著 アスコム
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◆目次◆
第1章 「忖度資料」ほどムダなものはない
第2章 読まれないメールは書いていないのと同じ
第3章 会議、打ち合わせはムダな時間の宝庫!
第4章 ITが苦手なベテラン社員への対処法
第5章 社内コミュニケーションはもう1つのお仕事
第6章 まだまだある!職場の名もなきムダ仕事
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