2022年10月21日

『今度こそすらすら読めるようになる「ニュース英語」の読み方』 三輪裕範・著 vol.6104

【今度こそ。】
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ウクライナを始めとする世界情勢に加え、中国経済、米国株、為替、政治動向などなど…。

日本のメディアの情報に不足を感じ、今こそ英字新聞を読もうと思っている方は多いのではないでしょうか。

本日ご紹介する一冊は、ニュース英語がすらすら読めるようになる、英語本。

タイトルはズバリ、『今度こそすらすら読めるようになる「ニュース英語」の読み方』です。「今度こそ」というフレーズが刺さりますね(笑)。

著者は、40年以上、総合商社で国際政治経済の専門家として活躍してきた三輪裕範さんです。

著者によると、ニュース英語には、以下の6つの特徴があり、それがわかれば決して攻略は難しくないようです。

1.ニュース英語は情報追加型
2.無生物主語を偏愛する
3.言い換え表現が大好き
4.生きた表現の宝庫である引用文が多い
5.感情表現が豊かである
6.比喩表現が頻出する

土井は、大学入試では、ニュース英語を読ませる慶應義塾大学の総合政策学部を受験しましたが、受験の前にこの本を読んでいたら、もっとラクに長文が攻略できたと思います。

ニュース英語に興味のある社会人はもちろんですが、受験生にとっても役立つ内容だと思います。

ちょっと癖のあるニュース英語の特徴を知り、頻出ボキャブラリーも押さえて、ニュース英語を攻略できる一冊です。

本文のなかから、さっそく気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

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ニュース英語の特徴として、最初に挙げておかなければならないのは、その英文の構造が、後の文章を読んでいけばいくほど新しい情報が追加されていく形になっているということ

press 迫る、要求する

無生物主語とは、人間や動物のような生命をもたない事物が主語になること

spike 急増する
toughen up 強化する、引き締める

同じ単語や語句を何度も繰り返して使うと、英文が稚拙な印象を与えることになります。それは記者の教養のなさを示すことになりますので、記者はできるだけ同じ単語や語句を使わずに、それを別の単語や語句で言い換える努力をする

“hiatus”ですが、この単語はTOEICはもちろんのこと、英検1級でもほとんど出てこないようなかなりの難単語の1つで、“中断”、“途切れ”、“断絶”などという意味です。では、この“hiatus”はほかのどの単語に言い換えられているのかといいますと、それはすでにお気づきの方も多いかと思いますが、答えは3つ目の太字の“break”という単語です。日本語でも会議などで少し休憩をとることを“ブレイクをとる”というように、“break”にも“hiatus”と同じような“中断”、“断絶”、“小休止”といった意味があります

shake-up 入れ替え、交替
magic bullet 万能薬
approval rating 支持率

西側諸国の制裁がロシア経済を“万力のように締め上げている”(closing like a vise)

face off 対決する
resurgence 復活、再起、再燃
bigwig 大物
liaison 連絡係
tamp down 押さえつける

“pillory”はもともと“さらし台”という意味だったのですが、そこから派生して、人を“さらし者にする”、“強く批判する”、“嘲笑の的にする”といった意味になりました

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学校では教えてくれないニュース英語の読み方のポイントが書かれており、じつに勉強になります。

最新記事が文例として載っているので、まさに今、ニュースで使われている生きた英語を学ぶことができます。

記事ごとにまとめられているボキャブラリーをざっと読むだけでも、英語力が付くと思います。

ぜひ、読んでみてください。

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『今度こそすらすら読めるようになる「ニュース英語」の読み方』
三輪裕範・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン

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◆目次◆

第1章 ニュース英語を読むことの7つのメリット
第2章 ニュース英語を読むときに押さえておきたい6つのキーポイント
第3章 ニュース英語は情報追加型
第4章 無生物主語を偏愛する
第5章 言い換え表現が大好き
第6章 生きた表現の宝庫である引用文が多い
第7章 感情表現が豊かである
第8章 比喩表現が頻出する

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