【時系列でジェフ・ベゾスの生声をたどる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866515635

本日ご紹介する一冊は、文響社さんが仕掛ける、偉人の「生声」シリーズ。

今回は、アマゾンの創業者、ジェフ・ベゾスの言葉を集めた『ジェフ・ベゾスの生声』を紹介します。

時系列の本人発言を並べ、ジェフ・ベゾスの思考がどう変化してきたか、思考によってアマゾンのビジネスがどう進化してきたかを検証できる内容で、単に名言集として読んでも面白い内容です。

この本が書かれた2018年時点でアマゾンの年商はなんと1780億ドル、１億人を超えるプライム会員を抱えています。（2021年は4698億ドル）

本書では、ジェフ・ベゾスがこの巨大なアマゾンというビジネスをいかにして見つけ、挑戦し、成長させたか。その道のりをたどります。

目次は全部で以下の５つのパートに分かれています。

「PART1　創業」（1994-1999）
「PART2　試練」（2000-2005）
「PART3　開花」（2006-2010）
「PART4　信念」（2011-2014）
「PART5　夢」（2015-2018）

創業期にあたる1994年から1999年、2000年のインターネットバブル崩壊から2005年までの試練の期間、急成長を遂げる2006年から2010年、さまざまな事業に挑む2011から2014年、そして夢を叶える2015年から2018年…。

残念ながら、最近の目覚ましい成果や、2021年の退任の話まではフォローできていませんが、興味深い名言集であることは確かです。

本文のなかから、さっそく気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

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年間2300パーセントで成長しているものがあれば、即座に行動すべきである。危機感はあなたの最大の財産となる

決断における適切なフレームワークとは（少なくとも私にとっては）、後悔を最小限にすることだ。例えば80歳の自分を想像し、そこから人生をふり返ってみる。その時どうでありたいか？　できるかぎり悔いは残したくない

顧客にとって大切なものが３つある。使いやすさと利便性、そして値段。だから日々、アマゾン・ドット・コムではそれら３つの要素がどこよりも優れているよう努めている

わが社で働くのは簡単ではありません。面接の際、私はこう伝えます。「長く、懸命に、賢く働くのはいいが、アマゾン・ドット・コムではそのうち２つだけを選ぶことはできない」と。我々は重要な何かを、顧客にとって意味のある何かを、そして孫に話して聞かせることのできる何かを築き上げるために働いています。そうしたものが、簡単なはずはないのです

優秀な人材はオーナーでもあるべきで、だからわが社の割のいいストックオプション制度を通じて株主になってもらう

人は平均以上を求めるーー自分にぴったりのものが欲しいのだ

70パーセントの時間は優れた顧客経験を構築することに注ぎ、残りの30パーセントはそれを喧伝することに使う

多くの人々は、いまを大切に生きるべきだと思っている。だが個人的には、この先に待ち受ける未来について考え、その未来が最終的に自分の納得のいくものになるよう計画をするべきだと思う

企業が犯す間違いは、外部環境が突如変わった際に、自信をなくして最新のトレンドを追いかけることだ

答えが分かっていることだけを行っていたら、会社はつぶれるだろう

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アマゾンで働いていた頃、そして起業してからも、何度かジェフ・ベゾスの言葉に励まされましたが、改めて読んでみると、起業家精神を刺激されますね。

小売業特有のものや、あまりに細かなものは省きましたが、実務の面から見ても勉強になる内容です。

経営者はもちろん、これから起業する方にもぜひ読んで欲しい一冊です。

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『ジェフ・ベゾスの生声』ヘレナ・ハント・編　片桐恵理子・訳　文響社

＜Amazon.co.jpで購入する＞
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866515635

＜Kindleで購入する＞
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◆目次◆

序章　批判されながら未来を創造してきた道のり
PART1　創業
PART2　試練
PART3　開花
PART4　信念
PART5　夢